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アストンマーチン、F1参戦報道にコメント

2015年07月08日 17:10  AUTOSPORT web

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2014年ル・マン アストンマーチン ロゴ
アストンマーチンのチーフエグゼクティブ、アンディ・パーマーが、F1参戦の可能性は極めて低いと発言した。最近、アストンマーチンがレッドブルと組んでF1に参戦するといううわさが持ち上がっている。

 アストンマーチンは来季F1に参戦するためレッドブルと交渉していると最近報じられた。この契約によりアストンマーチンはレッドブルのブランドパートナーを務め、チームはメルセデスエンジンを搭載することになるかもしれないという内容だ。メルセデスはアストンマーチンの株式5パーセントを所有している。
 レッドブルの他にもアストンマーチンの提携相手の候補として、すでにメルセデスエンジンを搭載しているウイリアムズ、フォース・インディアといったチームの名前も挙がっている。

 しかしパーマー氏はF1参戦のうわさを否定した。

「結論としては我々にとってはかなり難しいと思う」とパーマーが述べたとSky F1が伝えた。
「我が社にはF1に参戦しそれなりの成績を収められるだけの資金はない」
「ある程度フェラーリに挑戦できるという自信がなければ、(F1参戦を)検討するつもりはない」
「私が申し上げることができる一番適切な言葉は、『起こりそうもない』というものだ。100パーセントないとは言わないが、起こらない可能性が高い。この9カ月の間にほとんどのチームからアプローチがあった。フェラーリとマクラーレンは別だが」

 インフィニティはレッドブルと契約したことでブランドの認知度が向上したといわれているが、パーマーは、アストンマーチンはそういった効果は必要としていないと述べた。

「アストンマーチンを知らない者はいない」とパーマー。
「我々は、スポーツカーの購入を検討している人々の会話に我々のブランドを登場させたい。それを実現させるのが私の仕事だ。だがF1参戦となると多額の資金が必要だ。私にはその用意はない」


 今回の報道に対して聞かれたレッドブル・レーシングのチームプリンシパル、クリスチャン・ホーナーは、「単なるうわさ」であるとコメントした。

 レッドブルはルノーと共に4年連続ダブルタイトルを獲得した。しかしF1に新F1エンジン規則が導入された2014年以降、ルノーは高いパフォーマンスと信頼性を発揮することができず、その影響もあってレッドブルは低迷している。両者の関係は悪化しつつあるとも言われており、2016年末までの現在の契約期間終了後、あるいは来年から袂を分かつ可能性もあると報じられている。

 アストンマーチンとの提携の可能性について、ホーナーは次のようにコメントした。
「インフィニティやルノーと2016年末まで契約を結んでいる。その後のことはすべて推測にすぎない」とホーナー。
「インフィニティとは非常にいい関係を築いている」

 こういった契約に関してアストンマーチンと話をしたことを否定できるかと聞かれたホーナーは「私はたくさんの人々と話をしている」と答えるにとどまった。