フェラーリのボス、マウリツィオ・アリバベーネは、来季の契約に関して様々な憶測が飛び交うなかレースを戦っているキミ・ライコネンに同情すると語った。
ライコネンはチームと2016年シーズンの契約を結んでおらず、フェラーリも今季苦戦が続いているライコネンとの契約を延長しないのではないかと推測されている。また、アリバベーネは以前から、契約締結を急いではいないことも明らかにしている。
しかし、アリバベーネはライコネンの将来に関する質問にたびたび直面しており、このような状況は望ましいものではないと語った。
「キミとは、正しいタイミングで契約に関する話をするつもりだ」とアリバベーネ。
「キミの立場から考えてみよう。キミは4月のバーレーンGPの時から、来季について質問攻めを受けている。そして、気持ちを切り替える間もなくマシンに飛び乗り、時速300キロ以上でコースを走っているんだ。果たして、これでレースに集中することができるだろうか」
「キミには落ち着いて、自分の仕事に集中してもらいたい」
また、アリバベーネはライコネンの将来はライコネン自身が決断することであるとの見解を再び示した。
「以前から何度も言っているように、キミの将来はキミが決める」
「キミは何をしなければならないか理解しているし、自分に決断を下す権利があることも分かっている。これ以上、この件に関して話をしたくない。まだレースは10戦も残っていて、キミには集中して取り組んでもらいたいんだ」
チームメイトのセバスチャン・ベッテルは、イギリスGP開催前に、来季もライコネンに残ってほしいと考えていることを明かしている。