キム・ギドク監督の映画『殺されたミンジュ』が、2016年1月から東京・ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国で順次公開される。
ギドクが監督、脚本、製作総指揮を務めた同作は、昨年の『第71回ヴェネチア国際映画祭』ヴェニス・デイズ部門でオープニングを飾ったほか、『第15回東京フィルメックス』『ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2015』などでも上映されている作品。女子高生を無残に殺害した7人の容疑者が、7人組のテロ集団によって次々に誘拐され、拷問されていくという暴力の連鎖が描かれ、現代の韓国社会に対する様々な批判が表現されているという。
複雑な心情を抱えるテロ集団のリーダーを演じるのは、『悪いやつら』などのマ・ドンソク。さらに、2003年公開のギドク監督作『春夏秋冬そして春』に出演しているキム・ヨンミンが8役を演じている。劇中でマ・ドンソクが演じるリーダーが率いるテロ集団は、登場するたびに軍隊、警察、清掃員などの異なる制服を着用しているという。