8月22日から東京・Zeppブルーシアター六本木で上演される本広克行演出の舞台『転校生』のキャストが発表された。
同公演は、主演にももいろクローバーZを起用し、平田オリザの小説『幕が上がる』を映画化および舞台化した本広が、再び平田の劇曲を演出するもの。1994年に初演された『転校生』は、「朝起きたら、この学校の生徒になっていた」という転校生がやってきた高校の教室を舞台に、転校生を受け入れながら他愛のない会話をする女子高生たちの姿を通して、日常と社会への好奇心や大人への不信感、将来への不安などが浮かび上がる群像劇だ。劇中では、平田の戯曲特有の「同時多発」会話が繰り広げられる。
今回の公演では、若手女優発掘プロジェクトとして全出演者をオーディションで選出。オーディションは、「これから女優としての経験を積んでいきたいと思っている」18歳から27歳の女性を対象に行われ、1474人の応募から女子高生役を演じる21人の出演者が選ばれた。
キャストは、『幕が上がる』の映画版と舞台版に出演した伊藤沙莉、堺正章と岡田美里の娘・堺小春、キットカットの2014年受験生応援キャラクターを務めたほか、ヒロイン役を務めたドラマ『なぞの転校生』、9月公開の映画『合葬』などの出演で知られる桜井美南、劇団イキウメ『片鱗』、福原充則作・演出の『墓場、女子高生』といった舞台に出演している清水葉月ら。チケットの一般発売は7月25日10:00からスタートする。
■本広克行のコメント
今年2015年は小説【幕が上がる】の映画と舞台の両方の演出をももクロたちと一緒に作り上げて来ましたが、舞台【転校生】がその集大成になります。
21年前に平田オリザさんが書かれた台詞が同時多発で進行していく戯曲を21名の女子高校生役の若き女優たちとで、舞台演出と映像演出の今の自分が持てるすべての演出方法を使って舞台【転校生】を表現できればと考えています。