世界ラリー選手権(WRC)第7戦ポーランドは3日、SS2~9のデイ1が行われ、セバスチャン・オジェ(フォルクスワーゲン・ポロR WRC)がトップを維持した。2.1秒差の2番手にアンドレアス・ミケルセン、10.8秒差の3番手にヤリ-マティ・ラトバラが続き、首位争いは接戦となっている。
デイ1午前中は1番手出走のオジェが、コースの“掃除役”となりタイムを伸ばすことができず、SS5終了時点で総合3番手まで後退。代わって、11番手出走のオット・タナク(フォード・フィエスタRS WRC)がブレーキにトラブルを抱えつつも、SS3~5で最速タイムを記録する好走をみせ、SS5終了時点で総合首位に躍り出た。
午後の走行では、路面コンディションが回復したため、オジェがSS6~7でトップタイムを記録。タナクはブレーキトラブルの悪化とタイヤのミスチョイスによりタイムを伸ばすことができず、オジェが再びトップの座を奪い返し、デイ1を終えた。
終始安定した走りをみせたミケルセンが2番手となり、3番手にラトバラが入ったため、フォルクスワーゲン勢が上位3台を独占する形となった。ブレーキトラブルに苦しんだタナクは、トップと16.7秒差の総合4番手でデイ1を終えている。
地元ポーランド出身のロバート・クビカ(フォード・フィエスタRS WRC)は、SS6とSS9でステージ2位を獲得する活躍をみせ、総合6番手。総合5番手のヘイデン・パッドン(ヒュンダイi20 WRC)とは1.5秒差、総合7番手のティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20 WRC)とは、3.9秒差の接戦となっている。2日のシェイクダウンでマシンが7回転するクラッシュを起こしたクリス・ミーク(シトロエンDS3 WRC)は総合8番手と苦戦している。
4日に行われるデイ2は、SS10~17の8SSで争われる。最上位クラスでデイリタイアしたマシンが出なかったため、再びオジェがコースの“掃除役”を強いられることとなる。