2015年F1第9戦イギリスGPの金曜フリー走行2回目は、メルセデスAMGのニコ・ロズベルグが初日のトップタイムをマークした。
現地時間の午後2時から行われた金曜2回目のフリー走行は、午前中のFP1に続くドライコンディションのもと、セッションの路面温度も45度近くまで上昇した。
セッション序盤、まずは各車がハードタイヤで走行をスタートすると、メルセデスのルイス・ハミルトンがトップに立ち、2番手につけたニコ・ロズベルグとともにメルセデス2台が早くも1-2態勢を築く。
開始15分過ぎにロータスのロマン・グロージャンが低速のターン7で曲がりきれずにコースオフし、グラベルにストップ。これでセッションは赤旗が振られて一時中断となってしまうが、このターン7では再開直後にもフェルナンド・アロンソがコースオフ。終盤にはマノー・マルシャのロベルト・メリもグラベルにはみ出てスピンを喫するなど、バランスを崩すドライバーが相次いだ。
開始から30分が過ぎたところでメルセデスやフェラーリのセバスチャン・ベッテルらがミディアムタイヤに履き替えていくと、ここでトップには1分34秒155を記録したロズベルグが浮上する。
ロズベルグは、ハードタイヤのFP1で記録したベストタイムをコンマ1秒上回るに留まったが、ライバルのハミルトンが少ない燃料にもかかわらず最終セクターでミスしたこともあって、再びライバルを上回るかたちで初日を終えることとなった。
一方、最終的に4番手に終わったハミルトンにとってはフラストレーションのたまる一日に。マシンのスタビリティに不満を訴えていたハミルトンは、ロングランでも常に挙動が安定せず、フェラーリ2台にも先行を許すかたちとなった。
そのフェラーリは、キミ・ライコネンとセバスチャン・ベッテルが僅差の2番手と3番手につけたが、トップのロズベルグからはコンマ4秒近く離される結果に。ここ2戦、連続表彰台のウイリアムズもフェリペ・マッサが10番手、バルテリ・ボッタス12番手と、いつもの金曜と同じようにスロースタート。
レッドブルはダニール・クビアトとダニエル・リカルドが5、6番手と好位置につけ、セッション後半のロングランでも好ペースを披露。FP1で3番手と5番手につけたトロロッソもマックス・フェルスタッペンが7番手、カルロス・サインツJr.が9番手。フォース・インディアのBスペックマシンを駆るニコ・ヒュルケンベルグもシングルポジションの8番手で初日を終える結果となった。
マクラーレン・ホンダは19周を走ったフェルナンド・アロンソが15番手、16周のジェンソン・バトンは17番手となっている。