世界ラリー選手権(WRC)で9年連続チャンピオンを獲得し、2014年から世界ツーリングカー選手権(WTCC)へシトロエンから参戦しているセバスチャン・ローブは、2016年のダカールラリーへ参戦し、再びラリー競技に復帰することを検討していると明かした。
ローブは先日、モロッコで2日間に渡りプジョー2008DKRをドライブし合計480キロを走破。「テストドライブを満喫したよ」とコメントし、本格的にダカールラリーへの参戦を検討していると語った。
「新たなジャンルのモータースポーツに挑戦するのが好きなんだ。パイクスピークのようにね」
「WTCCに参戦して成長を実感しているし、モチベーションに溢れている。来年以降も参戦したいが、ダカール挑戦も魅力的に感じているんだ」
「もしダカールに挑戦するとなれば、準備に時間を割かなくてはいけない。そうなるとWTCCと両立させることが難しくなると思う。決断を急いではいないから、じっくり考えていくつもりだよ」
シトロエンCEOのリンダ・ジャクソンは、決断はローブに委ねているとコメントした。
「まず、第一にセバスチャン(・ローブ)はシトロエングループに所属するドライバーです」とジャクソン。
「WRCモンテカルロには姉妹ブランドであるDSで参戦していますし、2013年には同じグループに属するプジョーからパイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムに挑戦しています」
「グループにとってプラスになる行動かどうかが重要で、明確な判断基準は存在しません。もし彼が新しいことに挑戦したいと申し出て、それがグループのためになると感じれば、いつでも検討を行います」