インディカー・シリーズの代表を務めるマーク・ミルズは、前戦フォンタナでのパック(集団)レースに驚いたことを認めているが、トップドライバーたちの反発は受け入れることはできないと警告している。
カリフォルニア州フォンタナにある2マイルのスーパースピードウェイで開催された第11戦。200mphオーバーによる4ワイド走行が多く行われ、80回のリードチェンジが起こるスリリングなレースが繰り広げられた。
最高のレースのひとつと称賛される一方で、2011年にダン・ウェルドンが亡くなったラスベガス戦のような危険なレースだったと批判もされている。
金曜日の走行が行われた時点で、ペンスキーのドライバーたちはインディカーに対し、義務付けられているダウンフォースの設定によりマシンがあまりにも近づきすぎてしまうと懸念を表明していたようだ。
ミルズは、対処するアクションを取らなかったが、すべて考慮した結果だと主張する。
「もちろん、そのことについて非常に懸念を抱くドライバーもいて、その声は我々にも届いていた。レースががとてもタイトになったのには、ふたつの要因があると思っている」
「ひとつは、エアロのスペックに許されたダウンフォースによって速くなりすぎてしまったこと。もうひとつは、我々に予想より涼しくなってしまったことだ。表裏一体だと言いたい。本質的には危険なスポーツだからね」
「我々は、ドライバーたちが快適と感じ、賢い人々に対し聞く耳を持ち、できるかぎり最高のジャッジでできると信じてくれるような統括組織になっているはずだ」
「すべてのドライバーたちが、同様の観点をもっているわけではない。ファンや観客、我々に安心を持ってくれる人々のために、議論に加わり、意見をもつのは当然のことだし、素晴らしいね」
「そうでないと、スポーツとして我々は本当に困ったしまうよ。私が愛していなかったのは、いくつかの利害関係者なんだ」
「人々がレースを見て刺激を受けている時点で、セットアップについての意見だけではなくなり始めていた。それは、潜在的にスポーツに対しダメージを与えると考えた。コメントは、パドック全体の興味に対してダメージを与えることができ、個人的には我々のスポーツは、その件に関しての対応があまりにもずさんであったと考えている」
「だから、今後の動きに対し我々の態度の変化が見られることを期待している。我々は、先週末の批判めいたコメントに制裁を科すつもりはないが、話し合いをしていく必要があると思っているよ」