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F1ドライバーの自立促す規則変更。チームからの“指導”制限が厳格化

2015年07月03日 10:30  AUTOSPORT web

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2015年バーレーンGP メルセデスピットウォール
今週水曜に行われたF1ストラテジーグループ会合において、ドライバーへの援助と指導への制限をさらに厳格にすることに関して合意に達し、これがベルギーGPから導入されることになった。

 走行中にチームからドライバーに詳細な指示を与えることが問題視され、ドライバーが自分の判断で走るようにするため、FIAは昨シーズン途中から、チームからドライバーへの無線の通信を制限することを決めた。しかしチーム側から安全面で懸念があるとの主張がなされたため、ドライバー自身のパフォーマンス改善に関するアドバイスのみが禁じられた。2015年からはマシンパフォーマンスに関する情報伝達に関しても禁止される予定だったが、結局これは見送られた。

 しかし、チームからドライバーに対してタイヤ、燃料、ブレーキなどに関するアドバイスが送られることへの批判は根強い。

 2日、FIAが発表した声明には以下のように記されている。
「ドライバーへの援助と指導への規制を強めることで全会一致の合意に達した。これを今年のベルギーGPから2016年にかけて実施し、特にレーススタートが重要視される。この措置はドライバーがマシンを完全にコントロールするような状況に戻し、レースの興奮と予測不能な要素を高めることにつながるだろう」

 最近メルセデスのルイス・ハミルトンは、ドライバーは走行中にチームから情報を与えられすぎているという批判に対し、今のF1で最適なレースを走るためには必要なことだと発言していた。