トップへ

25グリッド降格への批判でF1パワーユニットのペナルティシステムが変更へ

2015年07月03日 09:00  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

2015年オーストリアGP ジェンソン・バトン(マクラーレン・ホンダ)
批判の的になっているF1のエンジン交換に関するペナルティシステムが見直される見込みとなった。

 オーストリアGPでマクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソとジェンソン・バトンはパワーユニットのエレメント交換によりそれぞれ25グリッド降格のペナルティを受けた。

 今年の規則ではパワーユニットの6つのエレメントをそれぞれシーズンの中で4つまでしか使用できず、5つめ以上になるとペナルティを受けなければならない。オーストリアでマクラーレンのふたりはペナルティとして規定された降格数の合計が25に達したが(アロンソはギヤボックス交換のペナルティも含む)、グリッドに並ぶマシンは20台、予選結果も後方に終わったため、最後列からスタートした後にレース中にタイムペナルティを受けることが義務付けられた。

 こういった規則はファンにとって分かりづらいとして批判の声が上がっており、今週水曜に開催されたF1ストラテジーグループ会合において、最大のペナルティを最後尾スタートにとどめるための規則変更を行う提案がなされたとみられている。

 この案はF1コミッションでの投票の後に来週のFIA世界モータースポーツ評議会で承認されれば正式に実施されることが決まる。

 2日にFIAが発表した声明には「オーストリアGPの後、パワーユニットペナルティの見直しを行うことに関して全会一致で同意がなされていた」と記されている。