リカルド「『フェラーリに行く』とは言えない状況」。ライコネンの後任候補との説にコメント

レッドブル・レーシングのダニエル・リカルドは、フェラーリが将来のドライバー候補として自分に関心を持っているとすればありがたいことだが、契約の関係もあって自分がレッドブルを離れることはないだろうと述べた。ただその可能性を完全には否定していない。

　フェラーリはキミ・ライコネンを来年も残すかどうかを検討しているところで、すでにバルテリ・ボッタスやリカルドなど、何人かの後任候補のうわさも持ち上がっている。

　こういったうわさについて聞かれ、リカルドは自分はレッドブルを信頼しており、拘束力のある契約も結んでいるが、フェラーリが関心を示してくれているのであれば光栄であると述べた。

「詳しいことは言えないし、なにより僕が望んでいるのは契約の話をすることではなく、勝つことなんだ」とリカルド。今季のレッドブルは低迷しており、去年3勝を挙げたリカルドは今年はまだ一度も表彰台に上っていない。

「苛立ちの一番の原因はそのこと（勝てないこと）だ。今の僕らは勝てる状態ではない。でもドライバーとして僕が唯一望んでいるのは勝つことだ。僕はまだ若くてハングリーだ。自分には大きなポテンシャルがあると思う」

「契約の関係で、簡単に『フェラーリに行く』とは言えない。いろいろな条件があり、僕の理解では今のところ契約解除が可能な状況ではないと思う」

「ただ僕はレッドブルは来年は大きく変わり、トップの位置に戻れると感じている。このチームのスタッフは優秀だ。復活するための条件は揃っていると思う」

「フェラーリの話題に戻ると、ああいうチームから認められるのは嬉しいことだし、褒め言葉と受け取ることにするよ。成り行きを見ていこう」


　リカルドは、フェラーリへの移籍に関して「可能性は低い」とは述べたものの、完全に否定してはいない。先日レッドブルのオーナー、ディートリッヒ・マテシッツがF1から撤退する可能性を示唆したこともその理由のひとつだ。

「何かを完全に否定するつもりはない」とリカルド。
「契約の分野においては僕は経験がないし、F1でのキャリアもそれほど長くないけれど、物事は変わり得るものだということは分かっている。絶対に変わらないものなどない」
「ディートリッヒもメディアに対してああいった発言をしている。何が起こるか分からない」