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名曲揃いの来日ミュージカルをレポート

2015年07月01日 00:02  オズモール

オズモール

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“シェリー(Sherry)”、“恋はヤセがまん(Big Girls Don’t Cry)”、“君の瞳に恋しる(Can’t Take My Eyes Off You)”…1度は耳にしたことがあるこれらの名曲が、ザ・フォー・シーズンズというアーティストの曲だって知っていた? ザ・ビートルズ以前の1960年代にアメリカから世界に一大センセーションを起こしたボーカルグループ“ザ・フォー・シーズンズ”の物語を描いたブロードウェイミュージカル『ジャージー・ボーイズ』が日本に初来日! 初日の公演を編集部がレポート。

◆トニー賞、グラミー賞…名だたる賞を総なめにした名作

ザ・フォー・シーズンズは、メンバー全員が30歳になる前に1億7500万枚のレコードセールスを記録し、音楽界の伝説となった奇跡のボーカルグループ。その栄光の陰にある、4人の若者たちの苦い思い出や挫折などの真実が描かれているのが本作のストーリー。

すでにトニー賞4部門、グラミー賞、オリヴィエ賞など、合計57部門受賞。現在もブロードウェイ、ラスベガス、ロンドン、全米ツアーなどでロングラン記録を塗り替えているというから、期待値が高まる。

◆耳なじみのあるヒットナンバーの数々に心躍る圧巻の演奏シーン

ミュージカルと言うと、「突然歌い出す意味がわからない」という人もいるかもしれないけど、本作は数々の名作に彩られたアーティストの物語。彼らのヒット曲が随所に散りばめられていて、それを聞けるのがなによりも楽しい。

総勢21名のブロードウェイキャストと、10名のバンドミュージシャンによる迫力のある演奏・歌唱シーンは、まさにライブ会場さながら。1曲ごとに会場から拍手が巻き起こるほどだった。歌が登場人物の感情とうまくマッチしているあたりも、心を動かされる。

◆栄光と挫折を四季になぞらえたミュージカル演出にも注目!

演出面も注目のポイント。ザ・フォー・シーズンズのグループ名通り、ストーリーを四季に振り分けているところもおもしろい。波乱に満ちた彼らの人生が四季とともに紐解かれるさまは、季節の移ろいを敏感に感じる日本人なら容易に理解できるはず。栄光の裏にある、さまざまな問題を季節とともにどう乗り越えていくのかが見どころになってくる。カーテンコールでは会場総立ちだったこの舞台、ぜひ本場のミュージカルを体感してみて。