6月30日、オートポリスにおいてスーパーフォーミュラのメーカーテストが3日間の予定で始まった。朝からあいにくの空模様となり弱い雨がポツポツと降りだすなか、予定を前倒しにして朝9時から始まったこの日の走行では、小林可夢偉と野尻智紀がドライビングを行い、使用されたタイヤのサイドウォールには『YOKOHAMA』のロゴも見られた。
今回走行した車両は、トヨタ開発車の00号車とホンダ開発車の05号車で、Team LeMansのとTEAM DANDELION RACINGのスタッフが参加。00号車を可夢偉が、05号車を野尻がドライブした。特に可夢偉にとっては、開幕前から“走ったことがないサーキット”の筆頭として挙げていたオートポリスでの初走行なだけに、タイヤこそシリーズ戦とは異なるとはいえ、今後のシーズンを展望する上でも大きな意味をもつことになりそうだ。
9時からのハーフウエット路面での走行は1時間、その後10時30分~12時には2回目の走行が行われた。2回目のセッションでは、開始早々に05号車がストップする場面も見られたが、ピットへ牽引された後、20分ほどの作業で再び走行へと戻った。徐々に雨の量が増える中で2台は周回を重ね、終了予定の12時より前にセッションは終了した。
5月に富士で行われたSFメーカーテストでは、サイドウォールが真っ黒なスリックのヨコハマタイヤが使用されていたが、この日使用されたウエットタイヤには黒字ながら『YOKOHAMA』のロゴが掲げられ、ピットには私服姿ではあったものの技術担当者の姿もあった。また、パドックには赤黒の横浜ゴムのトランスポーターも横付けされていた。一方で、現在スーパーフォーミュラにタイヤ供給を行っているブリヂストンの姿はなく、噂されているタイヤサプライヤー変更の可能性を強く感じさせる光景となった。
なお、Team LeMansのピットには、可夢偉のチームメイトである平川亮に加え、昨年までチームに在籍していたロイック・デュバルの姿も見られ、TEAM DANDELION RACINGのピットにはナレイン・カーティケヤンの姿もあった。
当初14時からとされていた午後の走行は、13時から2時間の走行へと前倒しされる予定だったが、雨脚が午後に入って強まり、車両はピットで待機。その後、雨量が増えコースコンディションも悪化したこともあり、14時過ぎにこの日のテストは終了となった。
(Kazuya Minakoshi/オートスポーツweb)