NASCARスプリントカップ・シリーズは28日、ソノマで第16戦の決勝レースが行われ、負傷により今季は開幕11戦を欠場していたカイル・ブッシュ(トヨタ・カムリ)が復帰後5戦目にして優勝した。また、2位にはカイルの兄であるカート・ブッシュ(シボレーSS)が入り、ブッシュ兄弟がワン・ツー・フィニッシュを果たしている。
今季初のロードコース戦となった今回のソノマラウンド。27日に行われた予選ではAJ.アルメンディンガー(シボレーSS)がポールポジションを獲得。2番手にカート、3番手にマット・ケンゼス(トヨタ・カムリ)が続いた。
優勝したカイルは、11番手から28日の決勝レースをスタート。序盤のピットインのタイミングがよく、30周を前に首位に躍り出ると、その後は上位をキープ。終盤、この日5回目のイエローコーションで最後の給油へ向かったカイルは7位でコースへと復帰すると、リスタートの翌周には2位まで浮上。残り5周というところで首位を奪取し、そのままトップでチェッカーを受けた。
その後方では、カートが2番手のクリント・ボウヤー(トヨタ・カムリ)の背後を伺い、残り2周のタイミングで攻略。チェッカーまで弟のカイルを追うが僅差で届かず2位となった。カイルはエクスフィニティ・シリーズの開幕戦での負傷に伴い欠場、そしてカートは元交際相手へのDV行為による出場停止と、ともに序盤戦は厳しい展開ともなったふたりが、ここソノマでワン・ツー・フィニッシュを達成した。ちなみに、2005年から揃ってカップ・シリーズを戦っているブッシュ兄弟だが、ワン・ツーは今回が初となる。
3位にはボウヤーが入り、4位にケビン・ハービック(シボレーSS)。ジョーイ・ロガーノの5位がフォード陣営の最上位となった。