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USCC:雨がらみのワトキンスグレンで90号車コルベットDPが今季2勝目

2015年06月30日 21:20  AUTOSPORT web

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優勝した90号車コルベットDP
ユナイテッド・スポーツカー・チャンピオンシップ(USCC)は28日、第6戦ワトキンスグレン6時間の決勝レースが行われ、visitflorida.comレーシングのリチャード・ウエストブルック/マイケル・ヴァリアンテ組90号車コルベットDPが優勝を飾った。

 デイトナ24時間やセブリング12時間など、USCC内の4戦で構成されるノースアメリカ・エンデュランス・カップ(NAEC)の一戦としても名を連ねているワトキンスグレン6時間。ただ、27日の予選は大雨によってキャンセルに。チャンピオンシップでのポイント順にグリッドが決定することとなり、アクション・エクスプレスの5号車コルベットDPがポールポジションを獲得。90号車がフロントロウに並んだ。

 28日の決勝レースでは、ポールスタートの5号車コルベットDPが序盤をリード。その後方では、同じくアクション・エクスプレスの31号車コルベットDPと、90号車が僅差の2番手争いを展開していった。

 その後、タイミングよくピットへ向かったチップ・ガナッシの01号車ライリー・フォードDPがリードを奪うとともに、ウェイン・テイラー・レーシング(WTR)の10号車コルベットDPも首位争いに浮上。アクション・エクスプレスの2台も残り2時間までに再び首位に返り咲くが、その後の降雨で首位に躍り出たのは、スリックタイヤでステイアウトしたWTRの10号車だった。

 一時は25秒までその差を拡げたWTRだったが、その後、路面コンディションの悪化による視界不良などでレースは一時赤旗中断に。そしてリスタート後には、首位のWTRがクラッシュ。代わって01号車フォードDPがレースをリードしたまま、コースはフルコースコーションとなる。

 残り16分でレース再開となるが、なんと01号車が給油のためにピットへ。これにより90号車コルベットDPがトップに浮上すると、最後はGTDクラスのマシンがクラッシュしたためイエローフラッグ下でレースはフィニッシュ。90号車コルベットDPがライバルたちに先駆けて今季2勝目を挙げることとなった。2位には01号車フォードDP、そして3位には5号車コルベットDPが入っている。なお、今回は07号車1台での参戦となったマツダLMP2 SKYCATIV-Dレーシングは、総合27位(クラス5位)でレースを終えている。

 GTLMクラスでは、チーム・ファルケンタイヤの17号車ポルシェ911 RSRがトリッキーなコンディションを制して優勝。レース終盤は、ピット回数をセーブしたコルベット・レーシングの4号車コルベットC7.Rが首位に浮上し、17号車ポルシェが2番手に続いていたが、4号車がクラッシュ。これにより首位に浮上した17号車がポジションを守り切ってクラス優勝を飾った。2位には912号車ポルシェ、3位に25号車BMWが入っている。

 PCクラスでは、スターワークス・モータースポーツの8号車オレカFLM09が、総合でも4位につけて優勝。またGTDクラスは、ライリー・モータースポーツの93号車ダッジ・バイパーSRTが制している。