資生堂が6月30日、「AYURA」ブランドを展開する子会社アユーララボラトリーズ(以下、アユーラ社)の全株式および関連資産をアインファーマシーズに譲渡することを発表した。実行日は8月31日を予定。
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アユーラ社を取得するアインファーマシーズは、調剤薬局で国内シェア1位を誇る企業で、都市型を中心としたドラッグ&コスメティックストアを展開。最近では美と健康をテーマとした複合型商業施設を計画するなど、ビューティー領域の取り組みを強化しており、同社では他社と差別化を図るため「AYURA」ブランドを活用していく。
資生堂は昨年12月に発表した中長期戦略「VISION 2020」の中で、コアブランドに経営資源を集中させることを明記。小規模不採算ブランドの統廃合を進めている。
アユーラ社には現在、資生堂から派遣された代表取締役社長1名、同社と兼務する監査役1名、出向者10名が在籍。アユーラ社の2015年3月期は、売上高が27億7,100万円、営業損失が1億8,500万円、経常損失が1億9,000万円、当期損失が1億2,000万円だった。