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「18インチではインパクトに欠ける」とピレリ。 より大きなF1タイヤ求める

2015年06月30日 08:10  AUTOSPORT web

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2014年シルバーストンテストで18インチタイヤを履いて走行するロータスE22
ピレリのモータースポーツディレクター、ポール・ヘンベリーが、F1のタイヤサイズを変更するのであれば現在提案されている18インチよりさらに大きなサイズを採用すべきであるとの意見を示した。

 ピレリの現在のF1契約は2016年末までとなっているため、FIAは2017年以降のF1公式タイヤサプライヤーを募集、ピレリとミシュランが参戦の意思を表明している。

 ミシュランはタイヤサイズを現在の13インチから18インチに変更するという前提で入札を行ったといわれている。ピレリもすでに18インチタイヤのテストは行っているものの、本当ならもっと大きなサイズに変更すべきだと考えているという。

「18インチに変更したいという考えは外部要因から来ている。チームは一貫して13インチのままでいきたいという意向を示しているのだ」とヘンベリー。

「だが、18インチというサイズは全く適していないと言うこともできる。標準的な車につけているサイズだ」
「実際、何か劇的なことがしたいなら、20か21インチ、少なくとも19インチにはすべきだろう。今の高級ロードカーも装着している」

「やるなら大きく変えたいと思う。今のサーキットレーシングのほとんどですでに18インチのタイヤを使用している。つまり18インチはさほどユニークではないということだ」
「13インチにとどまる方が注目が集まるという意見もある。18、19、13インチ、いずれにしても技術面で要求されるものは同じであり、ほとんど違いはない」

 一方、2017年にリヤタイヤの幅を375mmから420mmに変更するという案にはほぼ合意がなされている。

「ほぼ合意が達成しているのは、よりワイドなリヤタイヤを導入するという案のみだ。これによりマシンの見た目が派手になる」とヘンベリー。

「目に見える非常に大きな変化があり、『いいね! すごいタイヤだ!』という印象を与えるだろう」
「モナコで18インチタイヤを走らせた時ですら、『すごい!』というほどではないにしても違いが見えた。ワイドなタイヤになればあっと言わせるようなインパクトを与えるだろう」