トップへ

ロボットアニメがモードに?老舗「ロエベ」の新メンズコレクションが注目浴びる

2015年06月29日 22:22  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com

ロエベの16年春夏メンズコレクション Image by: Yu Masui
「ロエベ(LOEWE)」が、パリで2016年春夏メンズコレクションを発表した。"大の日本好き"として知られるクリエイティブ・ディレクターのジョナサン・ウィリアム・アンダーソン(Jonathan William Anderson)は、今季のメインモチーフにロボットアニメを使用。老舗「ロエベ」では想像し得なかったようなデザインは、ソーシャルメディアを中心にファッショニスタの間でホットトピックになっているようだ。(取材・文:ファッションジャーナリスト 益井祐)

ロエベの最新コレクションの画像を拡大

 会場に入ってすぐに目に飛び込んできたのは、ロボットが大きくプリントされたブルゾンだった。アンダーソンが2016年春夏コレクションのインスピレーションについて、「日本や香港、スペインなどすごく短い期間で多くの国や街を巡る機会があり、そういった様々なカルチャーを全て盛り込んでみようと思った。日本のアニメや漫画が多く使われているけれど、僕には旅の中で出会ったユニークなグラフィックにすぎないよ」と話すように、コットンシャツやシグネチャーのロールアップデニムなどがアニメの戦闘機や日本語のグラフィックで覆われている。
 ロボットアニメはブランドの顔であるアクセサリーにも落とし込まれた。アイコンバッグ「パズル」はメタリックやヴィヴィッドカラーのレザーとスエードといった多素材で構築され、スペースシップのプリントやアップリケがあしらわれている。また、「アマソナ」はプラモデルのエンボスがされたレザーで登場。ジェット機はクラッチのプリントだけではなく、キーリングのチャームとしても派生させるなど、遊び心ものぞかせている。バッグの中で一番目を引いたのはロボットの周りをフリンジで覆った手提げだったが、全て手作業による装飾で世界で数個しか生産されないという。