6月28日、アメリカ・コロラド州で第93回の開催となるパイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムの決勝レースが行われ、EV改造車クラスの『Drive eO PP03』を駆るリース・ミレンが総合優勝を果たした。
28日の決勝当日は、4輪車両のタイムアタックも半分を過ぎた正午過ぎにゴールの頂上付近の天候が急激に悪化。雷とともにあられ混じりの雪が路面に降り積もったため走行は一時中断に。その後、コースの約3分の2地点にゴールを移し、距離を短縮して再開となった。そんな波乱の展開となった今年パイクスは、Drive eO PP03を駆るミレンがEVクラスのコースレコードを1秒近く縮める9分7秒222を叩き出し、大会初となるEVマシンでの総合優勝を成し遂げた。
また、日本勢では、ホンダCR-Zをベースとした4モーター4輪操舵の『EVホンダElectric SH-AWD with Precisions All Wheel Steer』で、山野哲也がエキシビションクラスにエントリー。初めてのパイクスを10分23秒829で完走し、総合14位に。山野は「決勝のタイムは想定タイムを上回るものでしたね」と自身初のパイクスを振り返る。