ヨーロッパラリー選手権(ERC)は25日~27日、ベルギーで第5戦イプルーラリーが行われ、地元出身で現在45歳のベテラン、フレディ・ロイクス(シュコダ・ファビアR5)が優勝。イプルーラリー通算10勝目を飾った。
17SS、総ステージ距離253.38kmで争われたイプルーラリー。すでに今季3勝をあげているクレイグ・ブリーン(プジョー208 T16)はSS10までラリーをリードしていたが、SS11でタイヤをパンクさせてしまい後退。その後コースオフした際にエンジンを破損し、リタイアしてしまう。
かわってトップにはブライアン・ブフィエ(シトロエンDS3 R5)が浮上したが、SS15でタイヤがパンク。その時点で首位に1.4秒差と詰め寄っていたロイクスが2分以上のリードを持ってトップにたった。ロイクスは残り2SSをセーフティに走りきり、今季ERC初参戦で初優勝を成し遂げた。2位はブフィエ、3位はヴィンセント・バーシュエレン(シトロエンDS3 R5)が獲得している。
ロイクスは「初めてドライブするマシンだったから、慣れるまで速さをみせることができなかったね」とコメント。続けて、「序盤はフィーリングがまったく良くなかった。チームと協力して少しずつ改善を加えた結果、イプルーラリー通算10勝目をあげることができた。最高の気分だよ」と喜びを語った。
「45歳のドライバーが、多くの若手ドライバーを相手に勝利したんだ。悪い気はしない。キャリアのハイライトになる1勝だよ」
ERC第6戦ラリーエストニアは7月17日~19日に開催される。