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ハミルトン「“量より質”の開発でフェラーリと戦う」

2015年06月29日 17:00  AUTOSPORT web

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ルイス・ハミルトン(メルセデス)、セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)
ルイス・ハミルトンは、メルセデスはフェラーリと異なり「量より質」のアップデートを行っており、そのアプローチを支持していると語った。

 昨年のチャンピオンであるメルセデスは今年も強さを発揮、第8戦終了時点でコンストラクターズ選手権では2位のフェラーリに136点差をつけ、ドライバーズ選手権ではハミルトンが1位、ニコ・ロズベルグが2位、ポイントリーダーのハミルトンと3位のセバスチャン・ベッテルの差は49点となっている。

 昨年低迷したフェラーリは今年大きく改善し、メルセデスに次ぐ2番手のポジションを固めている。フェラーリはメルセデスに追いつくべく頻繁に大規模なアップデートを導入、スペインではボディワークパッケージを改良、カナダではエンジンにトークンを使った大きなアップデートを施して戦った。

 一方、メルセデスは昨年同様に毎戦細かい改良を入れる形を採っており、それが効果を生んでいるとハミルトンは語った。

「僕らの開発プランは去年と同じだ。ひたすら毎戦改善を施している」とハミルトン。
「フェラーリはバルセロナとかモントリオールとかで大きなアップデートを入れていたね。僕らはフェラーリのように大規模な変更を入れるような形は採っていない。量より質という考え方なんだ」
「僕らのチームには優秀なスタッフが揃っている。彼らが優れた改良方法を見出して、あちこちを少しずつ改善している」

 フェラーリは今年素晴らしい仕事をしていると称賛するハミルトンだが、リードしている者より追う立場の方が改良点を見つけやすいものであるとも述べている。

「彼ら(フェラーリ)は見事な仕事をしている。追いつくために大きな努力を払ってきた」
「リードし続けるより追いつく方が比較的楽なものだ。例えるなら、山とか丘に登るようなものだ。僕らは頂上に立っている。そうすると開発ペースはどうしても落ちてしまうんだ」