「痛々しい」―――。6月19日放送の「快傑えみちゃんねる」(関西テレビ系)で司会の上沼恵美子が冒頭から何度も繰り返したこの言葉。この日のゲスト・スザンヌに向けた素直な気持ちだった。離婚して辛いはずなのに、いつもと変わらずニコニコ笑っているスザンヌが心底「気の毒」で、「今日は無理して笑わなくていい」と話していた。
「今後はパパ役もやらなきゃならない」と育児の不安を語るスザンヌに、上沼は真剣にアドバイス。親が芸能人ということで子どもがイジメの対象にされることを危惧した上沼は、「私はイジメと戦いました」と自身の長男が子ども時代に受けた体験を語った。(文:みゆくらけん)
息子のイジメ体験「母が戦わなければいけない」
長男がイジメを受けていると気付いたのは「お腹が痛い」、「熱がある」といった頻繁な体調の異変から。当時、読売テレビで昼2時からのワイドショーに出演していた上沼は、仕事終了後の15時からその足で毎日学校に通って様子を見にいっていたという。
長男はお尻を出させられて砂をかけられていた。それを見た上沼はイジメている子どもらを「うぉらぁー!!」と威嚇、その勢いに圧倒された子どもらは見事に去っていった。
毎日のように上沼の学校通いとイジメっ子への威嚇は続き、そのうちに「おもろいおかん」と認識されてイジメはなくなったのだという。母の愛情と根性は強い。
この経験をふまえ、とにかく子どものイジメには「母が戦わなければいけない」と痛感した上沼。学校や教育委員会は何も守ってくれず、アテにならなかったという。イジメのニュースで自殺した児童の学校の教頭らが「イジメはなかった」と認知せずにいたことに対しても怒りを爆発させ、こう声を張り上げていた。
「殺したろか思うわ! イジメがあったから自殺したんやないか!」
「武道を習わせる」にスザンヌも賛同
本当、その通りである。イジメも何もなく、芥川龍之介のようにただただ「将来へのぼんやりとした不安」に襲われて小中学生が自殺、なんてことはまずない。
さらに上沼は柔道や剣道などの武道を習わせることも勧めた。実際にイジメられていた長男には武道をさせ、黒帯を取らせたという。スザンヌも「武道はやらせてみたいと思ってるんです」と意気込んでいた。やはり男子はいつの時代も「強さ」を手にすることが武器になる、というのは確かなようだ。
ところで、この日の他ゲストのひとり・仁科克基。2012年に離婚した元妻・多岐川華子のことをやっと諦めたらしい。家にある華子の思い出がつまった「華子BOX」をやっと処分できると喜々として喋っていたが、は? 未練3年て、長っ!
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