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老け髪予防に!すぐにできる紫外線対策

2015年06月29日 00:02  オズモール

オズモール

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紫外線がシミやシワなど肌の老化を早めることはよく知られているけれど、髪の毛にとってもダメージを与える大きな原因に。

「紫外線を浴びることで髪の毛は色が抜けていくほか、ツヤがなくなってごわつき、美しさが失われていってしまいます」と話すのは美髪アドバイザーとして活躍する田村マナさん。紫外線は髪にどのような悪影響を及ぼすの?

「髪の毛のツヤやなめらかさを左右するのが、髪の一番外側にありタンパク質を主成分とするキューティクルです。キューティクルはうろこ状に重なっていますが、紫外線によってキューティクルが乱れると、ツヤやなめらかさが失われるのです。また、紫外線が髪の内部にあるメラニン色素を分解することから、髪の色が抜けて茶色くなってしまいます」(同)

キューティクルがダメージを受けているところに、さらにカラーやパーマ、過剰なブラッシングをしたり、タオルでごしごしこすったりすると、キューティクルが徐々にはがれていき、いくらケアしても修復するのが難しくなるのだそう。そうならないようにするためにも、紫外線対策をしっかりして、キューティクルを保護したいところ。

髪を紫外線から守るには、髪にスプレーするタイプの日焼け止めやUVカット機能がついたトリートメントなどを使用するのが効果的。ただし美髪をキープするためには、髪だけではなく頭皮の紫外線対策もする必要があるとか。

「特に髪の分け目の生え際部分から白髪が出てくる場合、紫外線が原因の可能性が。紫外線が頭皮の内部に入り込むと、頭皮の最も深い部分『真皮層』にあるコラーゲンなどの細胞を破壊していきます。コラーゲンは、髪を黒くする役割があるメラノサイトが働くために必要な成分。紫外線の影響でコラーゲンが少なくなってくると頭皮の老化が進行し、白髪の原因になるのです」(同)

また細胞が破壊されることで髪の毛が自然に抜けて新しく生えるヘアサイクルが乱れるため、薄毛の原因にもなるそう。

対策としては、日傘や帽子で頭皮に紫外線が当たらないようにするほか、分け目を1カ月に1回など定期的に変えるのも有効だそう。見た目年齢は髪の毛の量や質によって大きく左右されるもの。紫外線対策をバッチリして、“美髪”を守って。


田村マナ
美髪アドバイザー。日本毛髪科学協会認定「毛髪診断士」、日本スカルプケア協会認定「スカルプケアリスト」。国際線客室乗務員として勤務する中、機内の乾燥、気圧の変化、過酷な労働環境による髪のトラブルに悩まされ、100人の仲間と基礎化粧品ブランド「CA101(シーエーイチマルイチ)」を立ち上げる。現在は美しい髪を手に入れるための基礎知識やケア方法を講演や雑誌などのメディアで広めている。