2015年末からデリバリーされる予定の新FIA-GT3規定車両『メルセデスAMG GT3』が、7月のVLNニュルブルクリンク耐久シリーズ第4戦(VLN4)で初の実戦を迎えることになった。
現在もGT3マーケットで大きなシェアを誇っているメルセデスベンツSLS AMG GT3の後継として、今年3月のジュネーブショーで発表されたメルセデスAMG GT3。ここまで1万2000kmを超えるテストを行なってきたこのマシンが、7月4日に決勝レースが行われるVLN4で実戦デビューを果たす。
ドライバーには、AMGのテスト/開発ドライバーとしてマシンの開発に携わったベルント・シュナイダー/トーマス・イェーガー/ヤン・ザイファルトの3名を起用。AMGのカスタマースポーツ部門を率いるヨッヘン・ビッツァーは今回の実戦デビューにあたって次のようにコメントしている。
「AMG GT3での初レースを今からとても楽しみにしている。厳しいテストと開発のフェイズの後、我々はマシンをレースコンディションでテストすることを切望しているんだ」とビッツァー。
「我々にとって、VLNへの参戦はテストにすぎない。すべてのコンポーネントを本物の(レース)コンディションに置くことによって、機能のテストを行いたいんだ」
このメルセデスAMG GT3は、2016年シーズンに向けて、15年末からデリバリーが開始される予定。ロードカーのメルセデスAMG GTは4リッターV8エンジンを搭載しているが、GT3バージョンは、SLS AMG GT3と同じく、6.2リッターV8エンジンを搭載する。また、軽量化のため、ガルウイングは廃止されている。