6月27日、28日と2日連続で開催されるフォーミュラE最終ラウンドのロンドンePrix。初代のチャンピオンを狙う3人のドライバー、ネルソン・ピケJr.(ネクストEV TCR)、ルーカス・ディ・グラッシ(アウディ・アプト)、そしてセバスチャン・ブエミ(e.ダムス・ルノー)が、最終決戦を前に意気込みを語っている。
現在ポイントランキングトップにつけているのはピケJr.。2位のディ・グラッシに対して、17ポイントを大きなリードを保ち、ロンドンにやってきた。
「1レース終わっても、もう1レースあるということを覚えておかなきゃね。僕らはこれまでの9レースと同じように仕事をするよう、心がけるつもりだ」
ピケJr.はそう語り、チャンピオン争いに平常心で臨むことをアピールした。しかし、フォーミュラEの初代タイトルは、自身にとって非常に重要であるとも語る。
「その勝利は、僕自身を証明するために、とても重要だと思う。僕は、チャンピオンシップで、そしてレースで勝つために働いてきたんだからね」
そのピケJr.を追う立場のディ・グラッシは、どん欲に勝利を目指していくと語る。
「もちろん、2レース両方を勝つつもりだよ。もし勝てない場合でも、できるだけ多くのポイントを獲らなければいけない」
フォーミュラEはポールポジション(3ポイント)とファステストラップ(2ポイント)にもポイントが与えられる。ディ・グラッシはこれらのポイントを獲得することも目指すと意気込む。
「両方獲れたら5ポイントだからね。これは、勝ったときに得ることができるポイントの20%だから、実に大きいよ。僕らは、そこにも挑んでいくつもりだ」
ランキング3位のブエミは、ピケJr.に23ポイントの差をつけられている。
「まずは最初のレースに勝って、日曜日に可能性を繋げないとね。でも僕らは、良い週末にできると確信しているよ」
ブエミは前戦モスクワのレース3位でフィニッシュしたものの、ペナルティで9位に降格。13ポイントを失ってしまい、チャンピオン争いは非常に厳しいモノとなってしまった。
「モスクワでのペナルティは、チャンピオン争いを非常に難しいモノにした。でも、そういうこともある。僕らは、レース後にそれを知ったんだけどね。フリー走行からできるだけ速く走るよ。僕らは常に速いマシンを持っているから、先頭に近い位置からスタートすることができるはずだ」
最終戦のひとつ前、注目のフォーミュラE第10戦ロンドンePrix決勝は、今晩24時(日本時間)にスタート。2.925kmのコースを29周して争われる。