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インディカー第11戦フォンタナ:ペジナウがペンスキー移籍後初のポール、佐藤琢磨は9番手

2015年06月27日 12:50  AUTOSPORT web

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インディカー第11戦予選/決勝での巻き返しが期待できる9番手を獲得した佐藤琢磨
ベライゾン・インディカー・シリーズ第11戦がカリフォルニア州フォンタナのオート・クラブ・スピードウェイで開催。26日に行われた予選は、サイモン・ペジナウ(チーム・ペンスキー)が今季初ポールを獲得した。佐藤琢磨(AJフォイト)は、ホンダ勢2番手の予選9位だった。

 カリフォルニア州ロサンジェルス郊外のフォンタナ。全長2マイルのオート・クラブ・スピードウェイでのシリーズ第11戦の予選が開催された。

 2回のプラクティスの後、夕方の4時45分にシングルカー・クオリファイは始まった。ポイントリーダーのファン・パブロ・モントーヤ(チーム・ペンスキー)が最初のアタッカーとしてコースインした時、気温はまだ摂氏35度もあった。それが徐々に下がっていくコンディション。つまり、アタック順は後ろにいくに連れて有利になっていた。

 しかし、3番目にアタックしたサイモン・ペジナウの2ラップ平均スピード=218.952mphはとうとう最後まで誰にも破られなかった。ペジナウの計測1ラップ目は219.11mphだった。今日の予選で219mph台を記録したのは彼だけ。今日はペジナウが間違いなくナンバーワンだった。

 ペジナウにとってキャリア2回目のポールポジション獲得は、チーム・ペンスキー移籍後では初。そして、オーバルでも初のPPとなった。「とてもうれしい結果。22号車のクルー達は本当に一生懸命やってきてくれている。彼らに少しでも恩返しがしたかった。今日こうしてPPを獲得できたので、少しはそれができたかな」と喜んでいた。「500マイルのレースだけれど予選ポジションは重要。特に、フロントローならスタート直後などにトラブルに遭遇する可能性を小さくできるし、上位にポジションを保ち続けるのがレースを戦う上ではおおいに有利だ」ともペジナウは話した。

 予選2番手はエリオ・カストロネベス(チーム・ペンスキー)。2ラップ平均は218.734m phだった。チーム・ペンスキーの予選ワンツー。そして、彼らだけが2ラップ平均を218mph台に乗せていた。


 予選3番手はマルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・オートスポート)が手に入れた。ホンダ勢でダントツのパフォーマンスだ。「明日が楽しみだ。3位という予選結果もうれしいが、決勝用マシンの仕上がり具合が最高なんだ」とアンドレッティ三世は話していた。

 予選4番手はエド・カーペンター(CFHレーシング)。5番手はモントーヤ。5、7番手にはチップ・ガナッシ・レーシングのトニー・カナーン、スコット・ディク ソンが並び、ポイントランキング2位のウィル・パワー(チーム・ペンスキー)はペンスキー勢でもっとも後方の8番グリッドとなった。

 佐藤琢磨は、予選9番手につけた。昨年は4位だったが、今年は2回のプラクティスで予選セッティングまでを十分にチェックし切れなかった。それでも、限られたデータからマシンのセッティングをひねり出し、トップ10入りを達成。

「チームのパフォーマンスから言って、満足のいく結果となりました。プラクティスではマシンの力を最大限発揮し切れていませんでしたが、予選では持っているものをすべて注ぎ込み、バンピーなボトムレーンも走れるマシンを手にしました。2ラップ目は少しスピードが下がりましたが、それはタイヤのデグラデーションなど、仕方の無い部分だったたと思います。トップ10に入れたし、いいスタートポジションを得られたと思います」と語った。

 今週末の苦戦組は、セバスチャン・ブルデー(KVSHレーシング)の予選15番手と、グラハム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)の予選19番手。ジェイムズ・ジェイクス(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)はプラクティス2でエンジンがブロー。その交換が間に合わず、予選に出走しなかった。

(Report by Masahiko Amano / Amano e Associati)