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関ジャニ∞、女装して歌うメリットとは? コンテンツとしての魅力を探る

2015年06月26日 07:01  リアルサウンド

リアルサウンド

 関ジャニ∞のメンバーが、女子に扮したガールズユニット「キャンジャニ∞」として今夏にCDデビューすることが発表され、話題を呼んでいる。キャンジャニ∞は、人気ゲーム「キャンディークラッシュソーダ」のTVCMのために結成されたユニットで、実際にデビューしてほしいとの声が多かったため、今回のデビューが決定したという。楽曲のタイトルは「CANDY MY LOVE」で、恋に恋する女子の切ない心境をテーマにしたミディアムバラードとなっているとのことだ。


(参考:関ジャニ∞がロックバンドを圧倒する日が来る? 新曲で見せた“音楽的格闘”を分析


 これまで関ジャニ∞は「エイトレンジャー」というヒーローに扮して映画出演し、実際にCDデビューをするなど、別名義での活動でも人気を博してきたが、今回の女装ユニットにはどんな楽しみが期待できるのか。


 ジャニーズに詳しい芸能ライターの佐藤結衣氏は、ジャニーズでは実は決して珍しいものではないという“女装”の魅力について、次のように語る。


「ジャニーズのメンバーが女装するのは、アイドル誌では定番の企画であり、人気のあるジャニーズJr.であれば必ず一度は通る道といっても過言ではありません。そうした企画が頻繁に行われるのは、本人たちはどう思っているかはわかりませんが、やはりファンからの需要があるからでしょう。普段からメイクと向き合っている女性にとって、メンバーが女装してどう変わるかは、非常に親しみやすいコンテンツなのです。女装をすると、甘いマスクだったメンバーが実は思いのほか男顔だったり、地味に見えたメンバーがすごく美人になったりして、単純に見ていて楽しいです。また、女装することでメンバーも乗り気になり、女性言葉を使ったりするのですが、そうすると“◯○と××は恋人っぽい”といった妄想を膨らませることもできます。多くの女性は子どもの頃に着せ替え人形を飾り立て、誰と誰が恋人同士で……といった具合にシチュエーションを想像して楽しみますが、ジャニーズメンバーの女装にも似たような楽しみがあるように思います。今回の楽曲は、そうした見方をするのも一興かもしれません」


 また、今回のユニットを組むことは、関ジャニ∞にとってもプラスの側面が多いと、同氏は続ける。


「関ジャニ∞はいま、アイドルグループとして脂が乗っている時期で、いろんなことに挑戦できます。今回も一見色物企画ですが、いまの彼らがやれば、うまく笑いを生み出すことができるでしょう。これがあまりキャリアがない時期だと、やらされている感が強く出てしまいますが、今の年齢とキャリアはちょうど良いのではないでしょうか。さらに、彼らがいま打ち出したキャラは、きっとコンサートでも披露され、多いに盛り上がるでしょうし、女装キャラならではのグッズ展開なども見込めます。エイトレンジャーが成功したように、今回のキャンジャニ∞も成功すれば、第三弾、第四弾の扮装も期待できそうです」


 6月27日からはTVCM「楽曲」篇がオンエアされ、メンバーが水着を着た仮のジャケット写真も披露されるというキャンジャニ∞。その乙女チックな世界観の楽曲が、はたしてどう歌われるのかにも注目したい。(松下博夫)