フェラーリが、将来有望な若手ドライバーのひとり、バルテリ・ボッタスの移籍を求め、ウイリアムズに正式なオファーを申し出たと、ドイツメディアが報じている。
キミ・ライコネンの将来に関して憶測が広まるなか、ドイツのBild紙は、フェラーリがボッタスだけではなく、彼が所属するウイリアムズにもオファーを出したと報じた。
ウイリアムズは、カナダGPで今季初の3位表彰台を手にしたボッタスを2016年も残留させる意向を示しており、彼との契約にオプションを有している。
「彼がチームを去ることになれば、それは残念なことだ」と、チーフ・テクニカル・オフィサーのパット・シモンズは語っている。
「私は、彼がここをとても快適に感じていることを知っているし、チームにとっても重要な一員なんだ」
しかしBildは、この若きフィンランド人の契約解除を求めてフェラーリがウイリアムズに対し、400万ユーロ(約5億5000万円)の支払いを申し出たと報道。ただ、副代表のクレア・ウイリアムズは、それ以上の額を求め、逆に1500万ユーロ(約21億円)を打診したが、これはフェラーリのマウリツィオ・アリバベーネが拒否したという。
それでも、最終的にボッタスがフェラーリに行くとなれば、ウイリアムズの空いたシートには、かつてこのチームからF1にデビューしたニコ・ヒュルケンベルグが収まると言われている。別の報道では、昨年テスト兼リザーブドライバーを務めたフェリペ・ナッセの名前も挙がっているが、以前フェラーリ入りが有力視されていたヒュルケンベルグについては、すでにセバスチャン・ベッテルを抱えるフェラーリがドイツ人ふたりのコンビを望まないため、彼の跳ね馬入りの可能性は低いとしている。