映画『草原の実験』が、9月から東京・渋谷のシアター・イメージフォーラムほか全国で順次公開される。
同作は、旧ソ連で実際に起きた出来事にインスパイアされて制作された作品。大草原の家で父親を待ちながら暮らす少女と彼女に想いを寄せる2人の少年が織りなす静かな日々とやがて訪れる暗い影が、SF映画の要素を盛り込みながらファンタジックに描かれている。
場所や時代を特定せず、セリフを一切使用しないという手法で、少女と少年たちの三角関係を温かな視点で描いたのは、『ブレスト要塞大攻防戦』で知られるアレクサンドル・コット監督。少女役はエレーナ・アンが演じている。なお、同作は『第27回東京国際映画祭』に出品され、最優秀芸術貢献賞とWOWOW賞に輝いている。