2015年06月24日 21:21 弁護士ドットコム
安倍首相が成立を目指す「安保関連法案」に反対する学生グループが6月24日夕、東京・永田町の参議院議員会館で記者会見を開き、「憲法にのっとった政治をするか、それとも憲法をガン無視した独裁を許すかという問題だ」と訴えた。
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この団体は、「SEALDs(シールズ・自由と民主主義のための学生緊急行動)」。10代、20代の学生を中心としたグループで、集団的自衛権を容認する安保関連法案を「戦争法案だ」と反対している。毎週金曜夜には国会議事堂前に多くの若者を集めて、ヒップホップなどの音楽や、英語のコールなどに合わせたデモ活動をおこなっている。
この日の会見で、シールズの創設メンバーの一人で、明治学院大学4年の奥田愛基さん(23)は、安保関連法案に反対する理由として、次のような3つポイントをあげた。
(1)集団的自衛権を行使できるようになり、戦争に参加する可能性が高まる
(2)「後方支援」という名目の参戦により、自衛隊と国民のリスクが高まる
(3)そもそも「憲法違反」で、議論の仕方さえもメチャクチャ
奥田さんは、このなかで特に(3)が問題だと指摘したうえで、「法治国家として許されないことが起きている」と述べた。加えて、「憲法を守れというのは、単純に護憲という意味ではない。この国の根幹である法治国家として、危機感を持たないといけない」と話した。
会見には、シールズの創設メンバーで、音楽サークルでラッパーをしているという明治学院大学4年の牛田悦正さん(22)も出席。牛田さんは「なんで戦争法案に反対してるかというと、ムカついているから。政治は、人間の生き死にが関わる。特に今回の法案は。そんなときにみんな他人事。『ヘラヘラしてるんじゃねえぞ、この野郎』と思う」と怒りを口にしていた。
(弁護士ドットコムニュース)