23日、オーストリアで今年2回目であり最後のインシーズンテストがスタート、マクラーレン・ホンダはテスト&開発ドライバーのストフェル・バンドーンにMP4-30初ドライブの機会を与えた。
激しい雨のため、午前中は赤旗が続き、バンドーンはインスタレーションラップを1回行ったのみだった。走行時間の延長が決定、午後には序盤はダンプコンディションだったものの、本格的な作業がスタートした。この日予定された主な作業は、新しいショートノーズ、フロント&リヤウイングなどさまざまなコンポーネントのエアロテストとマッピングに関するものだった。路面が乾いた後、バンドーンはシステムチェックとパワーユニットの開発作業に取り組み、再び雨が降り出したセッション終盤には空力テストをさらに進めた。
バンドーンは77周をトラブルなく走り切り、1分12秒530で9人中8位だった。
オーストリアGPでアロンソ車のみに大規模なアップデートが施されていたものの、決勝でのキミ・ライコネンとの接触により多数の新パーツが損傷を負ったため、チームはテストの作業内容を変更せざるを得なかった。マクラーレンは、アロンソが走行する2日目までに代わりのパーツを取り寄せようとしていると言われている。
マクラーレン・ホンダのチームマネージャー、デーブ・レディングは、この日、トラブルなく走れたことで貴重なデータを集めることができたと述べている。
「朝、天候が悪かったのは残念だった。走行時間を失ったためにテストプログラムを多少調整しなければならなかった。だが走行時間が延長されて助かった」とレディング。
「全体的にいい一日だった。ストフェルは不安定な天候の中で見事な仕事をした。MP4-30に今日初めて乗ったことを考えれば立派なものだ。セッション全体を通じてマシンはトラブルなく走った。今日の走行によってストフェルからのフィードバックと貴重なデータを得ることができ、たくさんのことを学習できた。明日のテストもこの調子で行いたい」
24日のテスト最終日はアロンソが担当、メカニカルセットアップ、空力テスト、パワーユニットの開発作業に集中する予定となっている。