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「愚かな問題は2度と認めない」とアリバベーネ

2015年06月24日 00:01  AUTOSPORT web

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3番手だったベッテルはピットストップで右リヤタイヤの装着に手間取り10秒以上をロスした
フェラーリのボス、マウリツィオ・アリバベーネは、F1オーストリアGPでセバスチャン・ベッテルの3位表彰台をふいにした“愚かな”ホイールナットの問題を2度と繰り返してはならないと語った。

 71周のレース序盤、3番手を走行していたベッテルは、36周目のピットストップで右リヤタイヤの交換の際にホイールナットに問題が発生し、10秒以上をロスした。
 その結果、彼は2周前にタイヤ交換を終えていたウイリアムズのフェリペ・マッサにポジションを奪われ、最後に追い上げたものの、4位でレースをフィニッシュすることとなった。

 レース後、アリバベーネは、ベッテルのドライブを賞賛するとともに、右リヤタイヤの作業を担当したメカニックを擁護している。

「我々はホイールナットの問題を抱えていた。これは今回が初めてではないので、2度と繰り返さないことを確実にしなければならない」
「メカニックの問題ではない。それは我々の問題であり、修正する必要がある」

 フェラーリは、前戦カナダGPでも3番手を走行していたキミ・ライコネンがスピンを喫し、ウイリアムズに3位の座を奪われている。

「我々は、またしても表彰台をふいにした愚かな問題を克服し、できるだけ早く修正しなければならない」
「初めてではないからね、私としては容認できるものではない」

 それでも、3位を逃した当のベッテルは、トラブルに迅速に対処したメカニックの仕事ぶりを讃えている。

「もちろん3位のトロフィーを持ち帰れれば嬉しかったけれど、来年また同じ目標を持って戻ってこよう」
「クルーは素晴らしい仕事をしてくれた。なんとか解決してホイールを固定してくれたよ」
「こういう時には少しパニックになりがちだけど、なんとかクルマの中で冷静でいようとした」