フェラーリF1チームのマウリツィオ・アリバベーネは、2016年もキミ・ライコネンがマラネロに残留するかどうかを決めるには時期尚早であると語った。
ここまで、未だ調子の上がらないライコネンには、来シーズン以降の去就に関してさまざまな憶測が流れており、すでに後任候補としてウイリアムズのバルテリ・ボッタスらの名前も取り沙汰されている。
先週には、ライコネンが残留するには契約金の見直しを受け入れる必要があるとの報道がなされ、これをライコネンが非難するという一幕もあった。
チームボスのアリバベーネは、今年中にフェラーリ会長のセルジオ・マルキオンネに来季体制に関する提言を行わなければならないが、特にライコネンを放出することになれば、彼のモチベーション低下を招いてしまうと考えている。
「考慮すべきことがたくさんある」とアリバベーネ。
「今の段階で彼に(将来に関する)何かを話したり、決めたりするのは早すぎる」
「キミを特に擁護しているように思われるかもしれないが、私たちはシーズンを通して対等ではない」
「私の立場であれば、たとえどうであれキミに放出か残留かを告げることになる」
「私は、彼らが集中して物事に取り組み、できる限りの結果を持ち帰ってほしいと考えているんだ」
アリバベーネは、ドライバー決定の最終期限が存在すると認めているが、最終権限は会長であるセルジオ・マルキオンネにあると明かした。
「もちろん、最終期限はあるが、それを明かすつもりはない」とアリバベーネ。
「私の考えも提案できるが、最終決定を下すには会長と話す必要がある」
「通常の社会、会社ではそうなる。会長なら望みどおりにできるが、そうでなければ承認を得るためにその決定を共有しなければならない」
ライコネンは、カナダとオーストリアで2戦続けて厳しい週末を送ったが、アリバベーネはマラネロの決定がより広範囲に基づくと述べている。
「それは昨日今日の問題ではない」とアリバベーネ。
「我々の判断はもっと全体的なものだ」
「決断は、彼と我々にとって適切な時期に下すことになる」