リンカーンセンターに併設する同校キャンパスで開かれた会見には、教授のSusan Scafidiと後援者で米国ファッション協議会(CFDA)の議長を務めるダイアン・フォン・ファステンバーグ(Diane von Furstenberg)が出席。ファッション業界において分野に特化した法律家の重要性を強調した。 Scafidiはプログラム設立にあたり「今まで個人のデザイナーが不当に知的財産を侵される姿を幾度と無く目の当たりにしてきました。営業、マーケティング、ロジスティクスと同様、法律はファッションブランドを経営していくために重要な要素です」 とコメント。ファステンバーグは、自身もデザイナーであることから「意匠権の保護はブランドやデザイナーにとって死活問題です。ファッション分野に特化した弁護士の養成は、デザイナーを守り業界全体を成長させるために不可欠なことなのです」と主張した。
今秋からプログラムが開講され、受講者にはファイナンスやモデル法、ライセンスやサステナビリティなどファッションの法律に関連するあらゆるコースが提供される。授業料は年間約5万3,000ドル(約654万)で、業界の専門職からの志願者には25%の割引が適応され、ほかにも奨学金制度の設立も検討されているという。
■ フォーダム大学 FASHION LAW INSTITUTE