元F1ドライバーのヨス・フェルスタッペンは、来年のル・マン24時間にオランダ人トリオで参戦する可能性を明らかにした。
1990年代から2000年代にかけてベネトンやアロウズ、ミナルディなどに所属し、2008年のル・マンではLMP2クラスを制した経験ももつフェルスタッペン。現在は息子のマックスがトロロッソからF1に参戦しているが、フェルスタッペン自身は、2012年にバクーでBMW Z4 GT3をドライブしたのが最後のレース参戦。また、直近のフル参戦は2008年シーズンで、ヴァン・マークステン・モータースポーツのポルシェRSスパイダーを駆りル・マン・シリーズを戦った。
今回フェルスタッペンは、1988年にジャガーXJR9でル・マンを制したヤン・ラマース、そしてマックスのスポンサーであるスーパーマーケット『ジャンボ』を所有するフリッツ・バン・イールドのふたりとともに、16年のル・マンに参戦するべく交渉を行なっているのだと明かした。
「僕はまだ(レースが)できると考えている」とフェルスタッペン。
「ドライビングの方法は分かっている。もちろん、ある程度の練習と、(体重を)数キロを落とすことが必要だけどね」
一方のラマースも、2016年のル・マン参戦に向けて現在3人目のドライバーを検討しており、フェルスタッペンがその候補のひとりであると説明している。
「3人目のドライバーについて議論をしているところなんだ。決定は数週間のうちに下されることになる」とラマース。
「オランダ人だけのラインナップを計画している。かなりの候補者がいて、ヨスもその中のひとりなんだ」
ラマースとバン・イールドは、LM-GTEのプログラムも検討したということだが、現在は2016年WEC世界耐久選手権のLMP2クラスにフル参戦する計画なのだという。また、彼らが戦うチームは、シャシーの選択によって決まるだろうとラマーズは説明している。
ちなみに16年に23回目のル・マン参戦を目指すラマースは、2017年には24回目のル・マン参戦を目指したいのだと語っている。