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ゲスの極み乙女。初の幕張メッセ『集会』で1万4千人熱狂 バンドの音楽的な幅をより感じる公演に

2015年06月22日 18:01  リアルサウンド

リアルサウンド

Photo by.古渓一道

 ゲスの極み乙女。のワンマンライブ「ゲス乙女集会 vol.4~幕張編~」が、6月20日、21日の2日間に渡って、幕張メッセイベントホールにて開催された。


(関連:ゲスの極み乙女。とindigo la Endの「音楽至上主義」とは? 同時リリースの最新シングルから分析


 2013年10月の下北沢シェルター以来4回目の開催となるこのライブは、会場の規模が大幅にスケールアップし、2日間で約1万4千人を動員。ここでは2日目の21日の模様をレポートする。


 オープニングムービーに続いて、ステージ後方からメンバーが一人ずつポーズを決めて登場すると、一曲目からいきなりの「キラーボール」。ピンボーカルの川谷絵音(ボーカル・ギター)が広いステージの端まで行ってオーディエンスを煽ると、場内はすぐにダンス空間へと変貌する。


 「ノーマルアタマ」ではダンサーが登場してサビに合わせて踊り、ほな・いこか(ドラム)のパワフルなドラムソロから「パラレルスペック(funky ver.)」に突入すると、スリリングなアウトロのインタープレイからそのまま「ユレルカレル」へ。序盤は息つく暇もなく曲を披露していく。


 「一度やってみたかった」というちゃんMARI(キーボード)のアリーナとスタンドを分けての「コポゥ!」に続いては、「猟奇的なキスを私にして」、「私以外私じゃないの」とシングル曲を立て続けに演奏。アンセミックな前者から、よりプログレッシブに研ぎ澄まされたアンサンブルを聴かせる後者へというつながりは、この日のセットリストの中でも特に印象的だった。


 続けてBPMの速いアッパーな曲を並べ、とりわけアグレッシブな「Ink」では、川谷がノイズギターをかき鳴らし、サイケデリックな空間を作り上げる。さらに、最新シングルの「ロマンスがありあまる」では川谷も鍵盤を弾いてちゃんMARIと絡むなど、バンドの音楽的な幅がさらに広がっていることを感じさせた。


 その後のMCでは休日課長(ベース)が「今度お茶に行きましょう」と嫌がるほな・いこかに言い寄ると、「助けに来ました!」とゲストのぱいぱいでか美が登場。ちゃんMARIの伴奏で自身の持ち曲「恋のブッキング」を歌い、川谷の「これが三角関係だ!」という振りから「ゲスな三角関係」へ。


 でか美はそのままダンサーとして曲を盛り上げ、続く「餅ガール」ではでか美に代わって3人の餅ガールが登場し、さらにステージはヒートアップ。「ドレスを脱げ」で金色のテープが大量に発射されてクライマックスを迎えると、最後は「アソビ」で本編が締め括られた。


 アンコールではコーラスワークが印象的な新曲が披露され、ラストは「ゲス乙女集会」らしく「ゲスの4か条」を読み上げる「ホワイトワルツ」で大団円。メンバーとコーラスの3人に加え、ぱいぱいでか美、餅ガール、「ノーマルアタマ」のダンサーたち、全員がステージ前方で整列して挨拶をし、2日間に渡る「集会」は華々しく幕を閉じた。(金子厚武)