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創業400年永楽屋がアート展開催 手ぬぐいで作ったコスプレ衣装も

2015年06月21日 11:02  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com

メインヴィジュアル Image by: 永楽屋
1615年に創業した永楽屋の現当主・14代目 細辻伊兵衛による個展「京都[永楽屋四百年]14世・細辻伊兵衛てぬぐいアート展」が、開催される。手ぬぐいの新たな可能性を追求してきた軌跡を紹介するとともに、永楽屋と同じく今年で400年の節目を迎える琳派へのリスペクトを込めて実施する。東京と京都を巡回し、青山のスパイラルガーデンで6月25日から28日、京都高島屋では7月1日から7日まで開かれる。

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 永楽屋は江戸初期の1615年に創業し、屋号は織田信長に由来。綿の流通が始まった頃に初代 細辻伊兵衛が絹布商から綿布商に転換し成功を収めた。後に、西洋文化の影響で洋装が普及すると着物は激減。当時は珍しかったタオルを主軸にするなど事業転換を図ったが波に乗れず、債務超過に陥った。婿養子として入社した14代目は1999年に社長に就任し、ブランディングを見直すとともに事業を再建。明治から昭和初期に製造していた手ぬぐいのデザインを復刻させ、コスプレ衣装も手掛けるなどアート感を取り入れた作品を発表している。現在は様々なアーティストや企業とのコラボレーションにも取り組み、手ぬぐいの表現の幅を広げている。
 展示では「メタモルフォーゼ(変容)」をテーマに手ぬぐいの新作からオリジナル作品、インスタレーション、コスプレ衣装までを揃え、改革に挑んだ14代目の活動を公開。永楽屋の歴史的資料や映像コーナー、ショップコーナーも設ける。
■京都[永楽屋四百年] 14世・細辻伊兵衛てぬぐいアート展【東京展】会期:2015年6月25日(木)~6月28日(日)時間:午前11時00分~午後8時00分会場:青山スパイラルガーデン
【京都展】会期:2015年7月1日(水)~7月7日(火)会場:京都高島屋
※東京、京都展共に入場無料
永楽屋ウェブサイト