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スーパーGT第3戦タイ:土屋武士がマザーシャシー初、自身にとってもGT300で16年ぶりとなるポールポジション獲得

2015年06月20日 20:10  AUTOSPORT web

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スーパーGT第3戦タイのGT300クラスで、ポールポジションを獲得したVivaC 86 MC
スーパーGT第3戦タイは20日、ノックアウト形式の予選が行われ、GT300クラスはVivaC 86 MCが参戦3戦目で初のポールポジションを獲得した。

 気温36度、路面温度58度で行われたQ1は、開始と同時にVivaC 86 MCを先頭として、各車続々とコースイン。ただ、SYNTIUM LMcorsa RC F GT3はマシントラブルが起きたのか、ボンネットを外して作業を行なっており、結局コースインを果たすことができなかった。

 セッション序盤は、嵯峨宏紀がドライブするTOYOTA PRIUS apr GTが1分34秒700でトップ。2番手にシンティアム・アップル・ロータス、3番手にStudie BMW Z4、4番手にGAINER TANAX GT-Rが続く形となった。

 セッション終了間際に、各車は再びアタックを開始。ここでシンティアム・アップル・ロータスがプリウスを上回る1分34秒496を記録し、Q1トップタイムを記録した。3番手タイムはStudie BMW Z4が記録したが、4輪脱輪の判定を受け抹消。しかしセカンドベストが7番手タイムだったためQ2進出は果たしている。なお、午前の公式練習で2番手につけた地元チーム、REITER GALLARDOはタイムを伸ばすことができずQ1で敗退している。

 GT500クラスのQ1から10分間のインターバルをおいてスタートしたGT300クラスのQ2。セッションスタートと同時に、TOYOTA PRIUS apr GT、SUBARU BRZ R&D SPORT、ARTA CR-Z GTのJAF-GT勢が一斉にコースインしていった。

 Q2最初のアタックではGAINER TANAX GT-Rが1分34秒550でトップに立つと、その後方からアタックしていたVivaC 86 MCもまったくの同タイムを記録するなど、これまで以上に激しいタイムアタック合戦が展開。しかし、残り時間3分を切ると高星明誠がドライブするB-MAX NDDP GT-Rが1分33秒988でトップを奪取。このままポールポジション獲得かと思われたが、セッション終了間際、土屋武士のVivac 86 MCがGT-Rを上回る1分33秒915を記録し再びトップ。そのままセッション終了となり、VivaC 86 MCが参戦3戦目で、初のポールポジションを獲得した。

 土屋は、GT300クラスでは1999年のザナビィARTAシルビア以来16年ぶり、GT500クラスも含めると2004年の全日本GT選手権第7戦鈴鹿以来11年ぶりのポールポジション獲得となった。

 2番手にはB-MAX NDDP GT-Rが続きヨコハマタイヤがワン・ツー。3番手にGAINER TANAX GT-R、4番手にLEON SLS、5番手にTOYOTA PRIUS apr GTが続いている。

 今回の予選は、開幕前から優勝候補と言われていたGT-Rと公式練習から好調さを伺わせていたマザーシャシーが速さを見せあう形となった。しかし、トップから6番手Studie BMW Z4までが1秒以内となっており、明日の決勝レースはかなりの混戦となりそうな気配。また予選最上位が9番手となったメルセデスSLS GT3勢の巻き返しにも期待したい。

 スーパーGT第3戦タイの決勝レースは、6月21日の現地時間15時(日本時間17時)にスタートする予定だ。