スーパーGT第3戦は20日、予選日を迎え現地時間の10時から公式練習がスタートした。今年は2年目の開催となりセッション時間は1時間45分とう国内と同じタイムスケジュールで行われた。トップタイムはS Road MOLA GT-Rがマークし、4番手までGT-R勢が続くというタイ・ブリラム・インターナショナルサーキットとの相性の良さをライバルに見せつけた。
ゴールデンウィークに行われた第2戦以来、久々の開催となるスーパーGT。昨年は10月に行われた海外戦がスケジュールが変わり6月の開催となった。時期的には雨期ということもあり、予報では雨(雷雨)の心配もあったが、公式予選の時間帯は真夏の太陽が降り注ぐ中で行われた。
現地時間10時からスタートした公式練習では、まずはほとんどのマシンが1周だけ走り、ピットに戻ってきてコース状況を確認するチェックラン。その後、周回数を重ねる中でPETRONAS TOM'S RC Fが最初に1分29秒台にタイムを入れ、ここから各車タイムアップが始まるかと思われたが、スタートから12分が経過した所で赤旗が提示される。
この赤旗は、PETRONAS TOM'S RC Fが縁石に乗り上げた際に、リヤパーツの一部が外れコース上に残ってしまった事が原因。パーツ回収のため、約7分間の赤旗の後、セッションは再スタートとした。
赤旗解除後はニッサン勢、ホンダ勢、レクサス勢という構図でセッションは進行していく。その中でまず最初にタイムを伸ばしてきたのはD'station ADVAN GT-R。佐々木大樹が1分25秒台をマークしトップタイムをマークすると、ホンダ勢もRAYBRIG NSX CONCEPT-GT、ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GTと1分26秒台にタイムを入れ3番手と4番手につけた。一方、レクサス勢は1分27秒台でWedsSport ADVAN RC Fの7番手が最上位という苦しい展開となった。
セッションスタートから1時間が経過する頃にはGT-R勢がトップ4を独占。一時はカルソニック IMPUL GT-Rも首位を奪うが、本山哲がステアリングを握ったS Road MOLA GT-Rが最終的にトップタイムをマークし、1分25秒台をカルソニック IMPUL GT-RとD'station ADVAN GT-Rの3台がマーク。続いて1分26秒台でMOTUL AUTECH GT-Rが続いた。その頃には、ENEOS SUSTINA RC Fが1分26秒台をマークし5番手に浮上。ニッサン勢とホンダ勢の間に割って入る形となった。
現地時間11時35分からはGT500クラスの専有走行時間となり、レクサス勢がポジションアップを目指すが、結果的にZENT CERUMO RC Fが1分26秒台前半にタイムを入れ5番手が限界。PETRONAS TOM'S RC Fも自己ベストを更新するも9番手。6号車、37号車、39号車もそれぞれ自己ベストは更新するもポジションアップとはならなかった。
最終的にはセッションの中盤以降、ずっとGT-R勢がトップ4独占し、このサーキットとの相性の良さをライバル達に見せつける結果となった。
予選は現地時間15時20分から予選Q1が行われ、16時05分から行われる。