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エルメスとアーティストのカレ、第4弾はオプ・アートの先駆者と制作

2015年06月19日 19:12  Fashionsnap.com

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「エルメス(HERMÈS)」とアーティストジュリオ・ル・パルク(Julio Le Parc)によるスカーフcarré(カレ)が、スイスで開催されているアート・バーゼルで発表された。「HERMÈS」がアーティストと共に制作する「エルメス・エディター」の第4弾で、「VARIATIONS AUTOUR DE LA LOUNGUE MARCHE(ロングウォークのバリエーション)」と題した6種類10シリーズのシルクスカーフを披露。バーゼルのMuseum Der Kulturenで6月28日まで展示される。

エルメスエディター第4弾が発売への画像を拡大

  ジュリオ・ル・パルクはアルゼンチン出身でオプ・アートの先駆者であり、GRAV(Visual Art Research Group)の創設メンバーの1人としても知られる。第4弾の「エルメス・エディター」は、「エルメス」のアーティスティック・ディレクター ピエール=アレクシィ・デュマがル・パルクの作品の中でも特に印象的な作品としてあげるLa Longue Marche(1974~75年)をベースに制作。全10種の同作品から6種を選び、オリジナルをもとに配色を変えることで、新しいビジュアルを生みだしている。60枚のスカーフは、14色の色彩のプリズムを発展させた色彩豊かなシリーズと、色のない白と黒、グレーといった無彩色のシリーズの2つのカテゴリーで展開。シルクに完璧に均一な色彩の帯を転写するため、第1弾のジョセフ・アルバース(Josef Albers)による「正方形へのオマージュ」の制作時に研究された、色同士を重ねることなく隣り合わせる「エッジ・トゥ・エッジ」プリント技術が用いられたという。「エルメス・エディター」の公式サイトで発売された。
 「エルメス・エディター」は、2008年にスタート。以降2年ごとに新作が発表されており、2010年にはフランスのアーティスト ダニエル・ビュレンヌを迎えた「Photos - souvenirs au carré ー カレ・思い出のアルバム ー」、2012年には杉本博司を迎えた「影の色」が発売されている。
www.hermes-editeur.com