2015年06月19日 17:41 弁護士ドットコム
ソフトバンクは6月19日、東京都内で定時株主総会を開いた。株主との質疑応答では、孫正義社長との様々なやりとりが交わされた。興味深いものをいくつか紹介したい。
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ある株主からは、6月20日から一般消費者向けに発売される人型ロボット「Pepper」についての質問があがった。Pepperが、時給1500円で世界初のロボット人材派遣サービスとしての活用が予定されていることについて、株主は「時給1500円でPepper君をユニクロで雇えないか」と尋ねた。
ユニクロの柳井正社長は、ソフトバンクの社外取締役を務めており、この日の株主総会でも、壇上に座っていた。柳井社長は孫社長から「柳井さん、どうですか」と問われると、「ぜひお願いします。1500円じゃ無理なので800円ぐらいかな」と笑顔で答えていた。
また、ある株主は、今年、米メジャーリーグから日本球界に復帰し、福岡ソフトバンクホークスに入団した松坂大輔投手が1軍のマウンドに上がっていないことについて孫社長にコメントを求めた。孫社長は、「人間の体というのは故障がありえる。一日も早く彼の故障が治って、力強くマウンドに上がってくれることを日々願っています。ぜひ応援してください」と返した。
今回の株主総会の目玉は、孫正義社長の「後継者」と目されるニケシュ・アローラ氏が代表取締役に選任されることだった。
孫社長は、株主からニケシュ氏を選んだ理由について問われると、交渉の席でニケシュ氏と出会ったエピソードに触れ、「駆け引きがあるなかで、剣道でたとえれば、剣を交えてみて、ただ者ではないと心から思った。ビル・ゲイツ、(スティーブ)ジョブズ、ジャック・マー(アリババ創業者)などと同格のレベルの凄さを感じた」と絶賛した。
ニケシュ氏は、取締役に選任された後のあいさつで、「孫さんのようにエネルギーにあふれ、知性にあふれる人のもとで仕事をするのは容易ではないが、ベストを尽くしたい」と意気込みを語った。
(弁護士ドットコムニュース)