現在のモダンアート界を牽引する中国のアーティスト、蔡國強の展覧会「
蔡國強展:帰去来」が7月11日より横浜美術館で開催される。
火薬を使ったパフォーマンスや絵画、インスタレーションを得意とする蔡國強は、かつて日本に滞在し火薬の爆発による絵画を発展させたアーティスト。
2008年の北京オリンピックでは開会式及び閉会式の視覚特効芸術監督として花火も担当している。
現在はニューヨークを拠点に活躍する彼にとって、今回は7年ぶりとなる大規模な個展で、テラコッタによるインスタレーションや火薬ドローイングなどが展示される。
さらに、等身大の狼のレプリカを99体使って全長約40mの「壁撞き」は日本初公開。
群れをなして疾走するも、ガラスの壁に当たって落下してしまう彼らの姿は文化や思想における“見えない壁”を思わせる。
それは、中国に生まれ、日本やアメリカで活動している彼が持つ、違和感や国の違いによる衝突を乗り越えようとする気持ち、そして人間社会を象徴しているのかもしれない。
また火薬ドローイングは東京藝術大学大学院映像研究かとの協働で行われ、その様子はドキュメンタリー映像として展覧会会場でも見ることができる。
“現代美術のスーパースター”と呼ばれる蔡國強。
世界を舞台に活躍を続ける彼の世界に触れ、新しい発見を探してみては?
横浜美術館 蔡國強展 帰去来
http://yokohama.art.museum/index.html
会期:7月11日(土)から10月18日(日)10時~18時 ※木曜日休館
会場:横浜美術館(横浜市西区みなとみらい3丁目4番1号)
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