F1商業面のボス、バーニー・エクレストンは、イタリアGPをイモラとモンツァで交互に開催するという案を検討している。
モンツァの現在のF1開催契約は2016年までとなっているが、金銭面で折り合いがつかず、契約延長の交渉は難航している。
モナコでモンツァ側とエクレストンは会合を持ったものの、交渉に進捗が見られなかった。
イタリアGP消滅を恐れるイモラは今週月曜にエクレストンと会い、近年のドイツGPのように、イタリアGPもモンツァとイモラで交互開催を行うというプランを提案したという。
エクレストンはGazzetta dello Sportに対し、モンツァに対するいらだちを示しながらも、イタリアGPは何とかカレンダーに残したいと語った。
「イモラはモンツァとの交互開催を提案している。それは可能だ」とエクレストン。
「私としては是が非でもイタリアをF1カレンダーに残したい。しかしイモラからは連絡があったが、モンツァからは1カ月も何の連絡もない」
「イタリアGPを救いたいという気持ちはあるが、(モンツァは)資金が不足している」
「交渉相手は、もう少し時間が欲しいとすら言ってこない。そういった感じで事態が進んでいない」
「話をし続けても無駄だ。グランプリを開催するには金が必要なのだ。金があればレースは開催できる」
エクレストンは、イモラでのF1開催に乗り気になっている。
「イモラのことを忘れたことはない。素晴らしい経験だった。モンツァとの契約は2016年までだ。その後、(イモラでのF1が)復活するかもしれない」
「エンツォ・フェラーリはここでの開催にこだわっていた。また交渉することができて嬉しい。根拠も意図もしっかりしている」
一方、エクレストンはムジェロサーキットに関しては金銭的な問題があるためグランプリを開催するのは無理であると示唆している。
これまでイタリアGPは1回を除いてすべてモンツァで開催されてきた。イモラは長年サンマリノGPの舞台として使用され、1980年にはイタリアGPが開催されたが、2006年を最後にF1は行われていない。