レッドブルが、フェラーリエンジンへの変更を検討しているという驚きの報道がドイツメディアによってなされている。
17日、ドイツのSport Bild(スポーツビルド)は、現在ルノーのパワーユニットで苦戦を強いられているレッドブルが、ライバルチームのフェラーリとパワーユニットに関する交渉を行っていると伝えている。
今やF1のトップチームに上り詰めたレッドブルがフェラーリのエンジンを搭載するとなれば非常にセンセーショナルなことだが、実際彼らは、デビュー2年目の2006年にフェラーリのエンジンを搭載している。チームは翌年にルノーへスイッチしたが、イタリア製のエンジンは姉妹チームであるトロロッソに引き継がれた。
昨年までレッドブルのエースドライバーだったセバスチャン・ベッテルは、今シーズンからフェラーリをドライブしているが、彼は共に4年連続でダブルタイトルを達成したエナジードリンクメーカーと今もいい関係を保っていると最近のインタビューで答えている。
また、スポーツビルトは、フェラーリ側もレッドブルとトロロッソの復帰を歓迎する意思があると報じている。
ただ、伝えられるところでは、レッドブル・フェラーリには明確な“B”ステータスが与えられ、供給されるパワーユニットもワークスフェラーリの20~30馬力、劣るものになるという。
しかしながら、レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、「フェラーリのBバージョンでも、ルノーのAバージョンよりはましだ」と語っているという。
現在、レッドブルのパワーユニットサプライヤーを務めるルノーは、将来に向けてフルワークスチームでの参戦、あるいはF1撤退といった選択肢についても検討しているといわれている。