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横浜のベンチャーが「野球採用」開始 「社員と一緒に野球して、仲良くなれればOK!」

2015年06月16日 19:40  キャリコネニュース

キャリコネニュース

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人材を確保するため各社が採用手法に工夫を凝らす中、野球の好きな人を積極的に採用するという企業が登場した。

その名も「野球採用」。携帯電話ショップへの人材派遣などを行っているサンチャレンジ(横浜市)が実施する。志望動機や入社テストなど、一般的な採用方法は一切無視。「野球が好き」という熱意だけを見る、というものだ。

「野球を心から愛する人に悪い人はおらん!」

採用までの流れは、まず公式HPの応募フォームから登録し、後日横浜市西区のグランドにグローブとジャージを持って集合。同社の従業員と野球を通してコミュニケーションを取り、「チーム仲間としてキズナができたら採用!!」としている。硬式ではなく軟式なので「素人でも気持ちあれば大丈夫」。マネージャーとしての参加でも構わないとのことだ。

野球だけで内定を出してしまって大丈夫なのか、とも思ってしまうが「野球が大好き」な社員が多い同社では「大好きなものが共通であることで、仕事でもチームワークをもって目標に向かうことができると思っています」と説明。

さらに、Q&Aコーナーでも「本当に…野球が好きなことだけで採用がもらえるの?!」という質問に「野球を心から愛する人に悪い人はおらん!!」と答えており、並々ならぬ信念がうかがえる。

雇用形態は契約社員、派遣社員、アルバイトという形になる。就労条件によっては「月収20万円以上!」も可能。仕事内容は「野球(プレイ、応援、マネージャーなど)」と「携帯ショップでの受付・販売員、コールセンタースタッフ、一般事務」で、勤務地は神奈川、東京、千葉、埼玉の携帯ショップになるとしている。

甲子園での試合を企画中。ホームランや完封で「プチボーナス」も

同社ならではの制度も面白い。入社すると背番号やユニフォーム、プロテインが支給され、「プロ野球観戦ツアー」や「キャンプ合宿」もあるという。さらに対外試合でホームランを打ったり完封したりすると「プチボーナス」も支給されるといい、野球好きにはたまらない内容となっている。

担当者は野球採用について、「普通に求人を出しても決まりきった内容になってしまい人が集まらない」と語る。斬新な採用方法で求職者に広く訴えたかったという。

同社では野球愛好者が集まって週1回のペースで練習をしており、「スポーツをやっている人は仕事でも一生懸命な傾向があります」とも説明する。ただし野球採用では、プレイの巧みさよりもチームと仲良くやれるかが重要となる。

「未経験でも大丈夫です。野球でチームワークを発揮することができれば、仕事も同じようにうまくいきます」

過去にも同社の草野球チームに参加した人がそのまま就職したことがあった。最初は契約社員からになるが、正社員登用の実績もあるという。

今年は他社と合同で甲子園球場を借りて試合をすることも計画しているとのことで、野球により一層力を入れていくようだ。担当者は「勢いのある若い人に応募していただければ」と話していた。

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