イタリア・サルディニアで開催されている世界ラリー選手権(WRC)の第6戦。14日に行われたデイ3は、前日トップにたったセバスチャン・オジェ(フォルクスワーゲン・ポロR WRC)が逃げ切り今季4勝目。ヘイデン・パッドン(ヒュンダイi20 WRC)が自身最高位の2位を獲得し、3位にはティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20 WRC)が入っている。
デイ3最初のステージSS20は、総合2番手のパッドンがトップタイムを記録。しかし、首位のオジェが2.3秒差でステージ3位を獲得したため、ギャップを詰めることはできなかった。総合3番手につけていたマッズ・オストベルグ(シトロエンDS3 WRC)は、外れたイヤープラグを付け直そうとした際にコースオフ。リアサスペンションとブレーキを破損し総合4番手に後退。代わってヌービルが総合3番手に浮上している。
続くSS21はオジェがベストタイムを記録。パッドンは後続とのギャップが拡大したこともあり、トップを追わずリスクを避けた走りをみせた。マシンにダメージを抱えたオストベルグは、ペースを上げることができずエルフィン・エバンス(フォード・フィエスタRS WRC)にも交わされ、総合5番手まで順位を落としている。
その後は大きな順位変動もなく、オジェが今季4勝目を飾った。今季最も過酷なルート設定となったラリー・イタリアを、最上位クラスで唯一トラブルフリーで走りきり、王者の貫禄をみせつけた。また、ボーナスポイントを獲得できるパワーステージでもトップを獲得したため、ポイントランキングでは2番手との差を66点まで拡げている。
WRC第7戦ポーランドは7月2日~5日に開催される。