ホンダF1プロジェクト新井康久総責任者が、今後マクラーレン以外のチームにもパワーユニットを供給したいと考えていることを認めた。
ホンダはマクラーレンのワークスパートナーとして今年F1に復帰し、他のカスタマーチームとの契約は結んでいない。しかし将来F1に新チームが参入するなどして供給を求められれば喜んでそれに応じると新井総責任者が語った。
FIAは現在、2016年か2017年からF1に参戦する新チームを募集している。
パワーユニットの供給先拡大について新井総責任者が次のように語ったとF1iが伝えた。
「残念ながら今のところオファーはありませんが、夏休み後に『いいエンジンを提供してください』という連絡があるといいですね」と新井総責任者。
「マクラーレンから多くのことを学んでおり、非常にうまくいっています。開発に関しては(他のチームとの契約は)必要とはしていません。マクラーレンというトップチームから十分学べるからです。でもF1をより魅力的によりコンペティティブにするためには、チーム数を増やすことが非常に重要です」
新チームからコンタクトがあればエンジン供給を引き受けるかという質問に対して新井総責任者は「イエス」と答えた。しかしワークスパートナーのマクラーレンとの作業に加えて2チーム目との作業をどのようにうまく行っていくかについてはこれから考える必要があるという。
「新しいチームから『あなた方のエンジンを使いたいのですが』と言われたら嬉しいでしょうね」
「(でも2チーム以上に供給するための)さまざまな活動をうまく行う力が私たちにあるのかどうかは分かりません。2チーム以上との作業を行うとなるともう少し時間が必要になるでしょう。マクラーレン・ホンダはワークスチームです。彼らとの仕事と他のチームとの仕事をどう区別するかが問題です」