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ル・マン24時間総合優勝は「キャリア最大の成果」だとヒュルケンベルグ

2015年06月15日 07:10  AUTOSPORT web

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19号車ポルシェ919ハイブリッドのニコ・ヒュルケンベルグ(中)とアール・バンバー(左)、ニック・タンディ(右)
13日~14日に行われた第83回ル・マン24時間耐久レースで19号車ポルシェ919ハイブリッドをドライブし、ル・マン初参戦にして総合優勝を飾ったニコ・ヒュルケンベルグは、この勝利を「キャリア最大の成果」だと話した。

 ヒュルケンベルグは今回、ポルシェ陣営の3台目となる19号車をドライブ。ポルシェのGTプログラムで活躍してきたニック・タンディ、2014年にポルシェ・モービル1スーパーカップで王座を獲得した24歳のアール・バンバーとともに、WEC世界耐久選手権の第2戦スパ、そして今回のル・マン24時間に臨んだ。

 そんな19号車は、序盤から首位争いに加わると、夜を迎えても大きなアクシデントなく好ペースで周回。夜明けを前にレースの主導権を握ると、最後まで優勢のうちにレースを展開。昨年からLMP1クラスに参戦を開始したポルシェに、通算17回目のル・マン総合優勝をもたらした。

 今シーズンもフォース・インディアからF1に参戦しているヒュルケンベルグは、ル・マンでのデビューウインは夢だったのだと語った。

「今日は、僕のキャリア最大の、素晴らしい成果を挙げることができた」とヒュルケンベルグ。

「勝った直後だから、まだこれが現実だとは思えないんだ。(実感するのは)数日後になるだろうね」

「素晴らしい経験になった。F1という環境からやってきて、ル・マンというレースを体感することができたんだ」

「(優勝は)本当にうれしいよ。より一層うれしいのは、今や語りぐさとなったふたりととともに、いきなりル・マンで勝てたことだ」

 ヒュルケンベルグは、19号車の勝利の鍵となったのは、ポルシェと19号車のドライバーたちがともにミスを犯さなかったことなのだと話す。

「僕たちのクルマにとっては完璧なレースだった。ペースも素晴らしく、ミスとも無縁で、いい流れといいリズムに乗れていた」

「ここ数ヶ月、睡眠も削って死に物狂いで作業をしてくれたみんなに感謝したい。今日はそれに報いることができた」

 またチームメイトのタンディは、夜間のコンディションが19号車が主導権を握るきっかけとなったのだと語る。

「コース上で日が暮れ始めると、僕らのマシンのスイッチが入ったようになって、4スティントのタイヤでも高いパフォーマンスをキープすることができるようになったんだ。それが僕たちの勝利の要因だ」

 3人のうち最年少のバンバーは、919ハイブリッドの3台目のドライバーとして自身を起用したポルシェに感謝の言葉を述べている。

「僕にとっては驚くべき12カ月になった。12カ月前、僕はドイツでティモ(ベルンハルト)のチームからカレラカップに参戦していたんだ。僕を信じ、ここでレースをする機会を与えてくれたポルシェには本当に感謝しているよ」

「ル・マンでの初戦で優勝するなんて、僕の想像を超えているよ!」