たとえば飲食店を選ぶとき。「あの店はコスパが悪いからやめておこう」などと言うことがある。「コスパ」とはコストパフォーマンスの略で、価格と価値の対比のことをいう。
これまでは飲食店や商品などに使われてきた言葉だが、近頃、恋愛や結婚まで「コスパ」を最優先とする男性が急増中のようだ。6月10日の「5時に夢中!」(TOKYO MX)で紹介されたのは、そんな「コスパ男子」に警鐘を鳴らす日刊ゲンダイの記事を紹介した。(文:みゆくらけん)
合コン協会会長「結婚も離婚もお金がかかる」
最近、女性との接触よりも同性の友人や自分の時間を大切にしたい「絶食系男子」に続き、人間関係まで損得で考える「コスパ男子」が増加しているのだとか。記事内では、若者の恋愛事情に詳しい日本合コン協会会長の絵音氏がこう話している。
「3組に1組が離婚する昨今、結婚への夢や憧れよりも、将来のリスクを少なくしようとした結果、コスパを重視するようになっている。結婚しても離婚しても、お金はかかりますから」
コメンテーターの江原啓之は、コスパ男子について「今はいろんな情報があって悟り切っているのだと思う」と分析し、続けて、
「でも僕はいいと思う。行くだけ行って乾き切った方が、本当の愛に目覚める」
とニヤけまくりでコメントし、司会のふかわりょうに「表情がもう普通のおっさんになってますね」とツッコまれていた。
同じくコメンテーターの美保純は「でも昔は女の方がコスパを考えてた。いかにいい位置で奥さんになるかって」と、コスパ男子擁護のコメント。これが逆になったことは「いいと思う」という。
しかしこの発言は、コスパの高い男を捕まえることに成功した「してやったり奥さん」が大嫌いな美保の、「幸せになっている奥さんがムカつく」嫉妬心が裏にありそうなコメントだ。
「別れた後にSNSで過去の汚点が拡散」のリスクも
しかし、実際、どうなのか? 恋愛や結婚まで損得で考えるコスパ男子ってアリか? 彼らは「うまくいくかどうか分からないデート」にお金や時間を使いたくないと考え、「告白してフラれる」「別れた後にSNSで過去の汚点が拡散される」といったリスクを考えて、最初から恋愛しないと決めているという。
そして「女性や他の人のためにお金を使う意義を感じない。格好つけるメリットはどこにあるのか?」と疑問視し、「結婚はコスパが悪い。生活費、教育費、養育費とかかり、離婚すれば慰謝料も」と懸念している。
このようなコスパ男子に対し、ネットではこのような声があがっている。
「損得だけじゃ無いのにね 価値観があまりにも違う」
「子供や家庭を持つことが、こんな素晴らしいのにね。その素晴らしさを伝えていければいいのだけど」
「『働きたくないから結婚したい!専業主婦になりたい!』って女も居るし。それと同等」
「日本が終わっていく予感」
「すべては経済の不安が元凶」
個人的には恋愛や結婚に限らず、人間関係で得るものは損得では計れない気がするが。人生の面白味って、失敗も含み「経験」じゃないのか?
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