第83回ル・マン24時間耐久レースは14日、スタートから20時間が経過した。レースは終盤に差しかかっているが、現在19号車ポルシェ919ハイブリッドが首位。2番手に17号車ポルシェが続き、ポルシェ優勢の展開となっている。
ここまでハイスピードかつ極めて僅差の争いがスタートから延々と続いてきた2015年のル・マン24時間耐久レース。総合優勝争いは明け方の時点で19号車ポルシェ、17号車ポルシェ、そして9号車アウディという3台に絞られていたが、ここへきてややアウディ9号車が19号車に食らいつけなくなってきている。一方のアウディは4番手につける7号車にペナルティが出たりと、例年の“強さ”にややかげりが見え始めた。
ポルシェ勢は予選で圧倒的な速さをみせトップ3を占めたが、一方で決勝では信頼性も含め不安視されていた部分もあった。ただ、ここまでは6番手につける18号車がクラッシュしたほかは、大きなアクシデントなく優勝に向けてひた走っている。
一方、昨年優勝を争ったトヨタTS040ハイブリッド勢は、ここまでしっかりと走行を重ね続けており、7~8番手が定位置となりつつあるものの、上位を諦めず戦いを続けている。
今回が初挑戦となるニッサンGT-R LMニスモ勢は、サスペンションやクラッチ等さまざまな箇所にトラブルを抱え満身創痍の状態ながらも、残った22号車、23号車がリペアを行いながら総合42番手、44番手を走り続けている。
LMP2クラスは、スタートからトップを守り続けているKCMGの47号車オレカ・ニッサンがいまだ首位をキープ。Gドライブ・レーシングの26号車リジェ・ニッサンとJOTAスポーツの38号車ギブソン015S・ニッサンが1周差で続く展開だ。LM-GTEプロクラスは、序盤から首位を争う51号車フェラーリと64号車シボレー・コルベットが、いまだに同一周回で争っている展開だ。